レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ [Blu-ray]
当時中学生でしたが、学校が終わると渋谷の映画館に駆け込み(最終回)何度もみました。とにかく格好良かった。ジミー・ペイジの痩せて不健康そうな身体にぶら下がるダブルネックSG!ロバート・プラントのエッチなジーンズ。DVDでも感動は変わりません。観た後に懐かしさよりも、当時のままの自分がまだ残っていることに気がついて涙!
Led Zeppelin
1968年に伝説の30時間録音で作成、1969年2月発売。この年の10月にはあのIIも発表しているのだから驚きだ。
元ヤード・バーズ(こういう言い方はもうしないのかもしれないな)の『マジック・フィンガー』ジミー・ペイジは、ヤード・バーズを離れたころから様々なミュージシャンのバックを勤めていて、その中でも有名どころがミシェル・ポルナレフのスタジオ録音だとおもうが、この頃にジョン・ポール・ジョーンズと知りあうことになる。既にヤードバーズ時代にレッド・ツェッペリンのコンセプトが出来上がっていたジミー・ペイジは、ジョン・ポール・ジョーンズとともにバンドのコンセプトにあったメンバーを探し始める。
R&Bを黒人的に歌う能力でなく、これまでにないジミーのギターと五分に渡り合えるシャウトする強く伸びるボーカルを持った男と、
公衆電話ボックスをぶっこわせるくらいパワフルなドラムを叩ける男
が、ジミー・ペイジの求めるメンバーだった。ロバート・プラントにジミーはこう声をかけたと言われている。『俺と一緒に金儲けをしないか。』
ドラマーはロバート・プラントのバンド仲間だったジョン・ボーナムが加わり(よくもこれだけの2人が一緒に揃っていたものだ・・・)、レッド・ツェッペリンは結成を見る。
この不世出のロック・ユニットは、ジミー・ペイジの『マジック・フィンガー』な超速弾き、ロバート・プラントのブルースその物みたいなシャウトするボーカル、そして重戦車みたいなボンゾのドラムという超一流の武器にジミーペイジの優れたブルース解釈論が加わり、このファーストから既に怪物である。
僕が特に好きなのは2『Babe I'm Gonna Leave You』と定番7『Communication Breakdown』である。今までに無い凄いロックにショックを受けたが、この年の10月のIIでもっともっと凄いショックを受けることになる。(●^o^●)
GANG AGE CUBIST
X JAPANのベーシスト、heathが、アルバムを発表。当時、音楽的に3つの方向性を持っていたという彼が、そのうちの二面を見せている。セッション・メンバーと作り上げたグルーヴのあるバンド・サウンドを押し出すサイドと、リミックスという手法での"個人作業"的なサイド。2ディスクに分けたことによって、よりわかりやすくなっている。プロデューサーは、COSA NOSTRAの桜井鉄太郎。
レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
旧盤は、LD同様、画面サイズが4:3、音もPCM 2chのみ。
もっと早い時期でのリリースが望まれたが、
本作は、映画館で上映された如き仕様でリニューアル。
是非、5.1chサラウンド環境、大画面で楽しみたい。
これぞ、完全版。
まだまだ、御大の手元にあるであろう、ZEPの他の映像メディア(本作のような加工品ではなく「本生」)の発売を望みたい。
Led Zeppelin III
69年発表の3rd。前作、前々作で彼らでしか作ることが出来ないヘヴィなハード・ロックを示し、本作ではその要素と共に新たにフォーク的なサウンドを取り入れた。この頃は元ヤードバーズのキース・レルフ&ジム・マッカーティもルネッサンスを結成してフォーク寄りのサウンドを聞かせている時期だった。前年にはドノヴァン (ハーディー・ガーディー・マン/68年) らのフォーク系のアーティストの作品に参加してそのノウハウを吸収し、このアルバムを製作している。単にペイジとプラントがウェールズの田舎に隠って作曲したからフォークっぽくなったというのは妄想だろう。むしろフォークとハード・ロックの融合と言う意味では「天国への階段」があり、英国フォークの歌姫とも言えるサンディ・デニーの参加など次作の方がより昇華したサウンドを聞かせていると思う。
このアルバムでは前半を従来通りのハード・ロック、後半をフォークっぽい曲でまとめている。
1.のイントロは誰でも一度は聞いたことがあるだろう・・・のハード・ロックの超名曲。2.はアコギの曲だが、フォークというよりもブルース風のアコースティック曲と言ったほうがしっくりする。バックのおどろおどろしいストリングスも聞き物。4.は比較的オーソドックスなブルース・ナンバーだが、ボーナムのドラムスが入っているだけでハード・ロックに聞こえる。6.はフォークっぽいものの、プラントのヴォーカルは完全にハード・ロック。7.はややトラッド風味のフォーク・ロックで本作のイメージに合う曲。8.はオーソドックスなフォークっぽい曲で穏やかな雰囲気が漂う佳曲。9.はヘヴィーなフォーク・ダンス(?)のような曲。軽快だがズッシリ重い。
全体としては彼らの作品の中では一番地味かもしれない。でもそこが好き。