島の医師、コトー先生のお話。
見知らぬ少年がやって来るが、彼の父親は持てあましている。
彼は、自分の子供と向き合う勇気のなさを知らなかったが、コトーとの出会いで変わる。
最初の一話は、前菜に過ぎない。この辺では、全幅の信頼を寄せる星野看護師との阿吽の呼吸が自然だ。
しかし、新しい話の研修医がやってくると、不安が掩ってくる。
彼は、「偽善者」とコトーを断じている。どうしてそうなったのか?
いち早く彼の陰に気づいたミナチンの危惧をよそにおもしろそうな展開になってきた。
作者は、目の病気を克服して新しい挑戦を始めたが、これがすばらしい展開になるような気がする。
この分野の医療を扱う漫画が幾つかあるが、この「コトー」が最も写実的で、希望を持たせてくれる。
島に赴任してきた当初、コトーを温かく迎えてくれた人は、数人に過ぎなかった。島民との交流を通して次第に信頼を得ていくコトー。しかし、そんなコトーにも誰にも言えぬ過去があった。そして過去が暴かれコトーは絶体絶命のピンチに陥る。この続きは、感動の最終回で。 前置きが長くなったが、最近のテレビ番組は安っぽい恋愛ドラマや、悪乗りした芸能人の目にあまる番組に心底辟易していた。しかし、この作品は沖縄の美しい背景を舞台に命の尊厳や、人との結びつきを問いかけてくる。本作品は、近年稀に見る名作と言っても決して過言ではない。人に押し付ける意思は全くないが、お金を出す価値は十分あると言える。
一回目の放送でDr.コトーに一目惚れしました。観ると心が温かくなるドラマで、生きる上でとても大切なメッセージが所々に表れています。私はドラマにこんなに勇気づけられて、優しい気持ちになれたのは初めてです。そして、吉岡秀隆さんの真剣で自然な演技は素晴らしいなぁと思いました。 今まではビデオに撮ったものを何度も見返していたのですが、十月に再びドラマが始まるということで(嬉しくなって)DVDを購入しました。特典映像もたっぷりで幸せです。頑張ってバイトして良かった!(笑)私の宝物になりました。
終わったとたんに、次回はいつかなと心待ちにしています。そんな方が多いのでは?そして、03年版を含め、「Dr.コトー診療所」は繰り返し見たくなる作品です。ここ2〜3年、日本人、そして、日本の社会がおかしくなってきていますが、この作品を見ていると、月並みだけど心が洗われるような感じです。どうして、こんなに魅力的なのか。コトー先生のピュアーな生き方への共感がベースにありますが、同じくらい島の人たちの人間像がいい。そして、それを支えているキャスティングが素晴らしい。不思議と好きな俳優ばかりです。彩花演じる柴咲コウ。「GO」以来、その不思議な存在感とリアリティが好きなのですが、欠かせない存在です。今回から登場した看護士ミナを演じる蒼井優は映画「フラガール」で女優としての素晴らしい可能性を感じさせてくれましたが、情感豊かな表情、とくに目が素晴らしい。この他、しっとりとした美しさの大塚寧々、この作品にでるまで10年くらい見なかった時任三郎の男っぽさ、余人をもって代え難い重さん演じる泉谷しげる、熱いハートを秘めた筧利夫、文句なしの上手さの小林薫、あげればきりがない。こうした群像とコトー先生の生き方がクロスする「世界」に共感と憧れを抱いてしまいます。人間ひとりでは生きていけない。一緒に生きている。五木寛之流に言うなら「他力」で生きるということでしょうか。共生、他力、スローライフ、現実には難しさもありますが、そんな価値観を注入してくれる貴重なTVドラマ、そんな気がします。次回は来年のか、再来年なのか。だんだん、脚本的には難しくなるでしょうが、長く続けて欲しい、そんな気持ちです。
人の温かみ、そして、繋がり、人はひとりでは決して生きていないことを改めて教えてくれる作品!批判的になる方も居るようですが…どうか素直に心で捉え見ては如何でしょうか!!?心なければ悲しいじゃありませんか!?殺伐とした世の中を作品から大切な事を教わるイイコトです!
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