ムーたち(1) (モーニングKC)
表紙のかわいらしさと帯の「モーニングで一番大好き!」というアオリにつられて、
かわいい少年の心温まる物語を想像して買うと、間違いなく悶絶する結果になるこの一冊。
この漫画の真実は、帯の下に隠された部分にこそ存在する。
ここで描かれる虚山一家とその周辺の日常は、
とにかく「変」であり、哲学的であり、でもやっぱり「変」である。
だが一度はまるとやめられない、中毒のような面白さがあるのだ。
常人にはとても思いつかない発想と斜め上の展開を用意しながら、きちんと笑わせてくれるのが素晴らしい。
ほとんど表情に変化がない(けどかわいらしい)ムー夫と、
表情どころか顔の輪郭さえ変わりまくる(キモかわいい)お父さんを見てるだけでも笑えてくる。
日常生活でふと、沸き起こる様々な疑問に、答えを突き抜けて快楽を与えてくれる、
そんな脳に良いのか悪いのか分からない最高のギャグ漫画である。
榎本俊二のカリスマ育児 (akita essay collection)
たいへんだぁ〜。一日3回もお風呂に入れるなんて考えただけでもぞっとする。いま普通に自分の子を一日一回風呂に入れるだけで私は十分面倒くさい、だから、これだけ淡々と描くのにはよほど度量がないと無理。おくさんへのいたわりも十分感じられる。PTAの会合にもちゃんと出てえらいよね、ひとりお父さんで目立って大変だろうに。偏見とか、スイミングに連れて行くのも締切と隣り合わせで、ひと手間だろうに。あと藪医者の話はぞーっとした。出産では関わりたくない。子宮をぎゅうぎゅうちぢめる促進剤を打っている状態で、「執刀医が帰ってしまったから、帝王切開は明日ね」ってそのまま夜を明かせってか?!ありえない!そりゃぁ鎮痛剤もすぐには効かないよ!めちゃくちゃイタイよ!もし赤ちゃんに何かあったらどうするつもりだったんだ、ありえない医者です!
思ってたよりフツーですね (2) (単行本コミックス)
本作の1巻発売記念のサイン会に参加した際、“榎本俊二”という人のフツーさを目の当たりにし、
再び作品を読んでその異常性とのギャップに新たな魅力を見ました。
フツーの立ち位置から、他者とは違う視線で見たモノを描く、という作風が板についたなぁ、
と感じる一冊でした。
その異常性がシックリきて、とても面白い。
榎本俊二のカリスマ育児 2 (akita essay collection)
えの素シリーズのように激しくないし、ゴッキーのような考えさせられるようなシーンもないがユーモアセンスは相変わらず。榎本ワールド入門編にはソフトランディング出切ると思います。
斬り介とジョニー四百九十九人斬り (KCデラックス)
これぞまさに斬って斬って斬りまくる!!!とにかく斬る!何がなんでも斬る!大コマ使って斬る!斬り倒す!!
たまに笑えるシュールなコマ。それだけです!
こんな変な漫画がアフタヌーンと聞いてビックリしました(笑)アフタヌーンすごいですね。