因果鉄道の旅 (幻冬舎文庫)
学生時代に繰り返し読み込んだ一冊。解説で吉田豪さんも書いてましたが、「でもやるんだよ!」というこのフレーズに、どれだけ助けられたことか。
内容が内容だけに、文庫になるなんて予想もしてませんでしたが、イラスト図版いっさい無し、カバーも手に取りやすいデザインのため、受ける印象はかなりソフトです。根本さんのこれまでの人生で起きた因果な出会いを駅に例えて紹介してくれるこの本は、根本敬を知りたい人が最初に読む一冊として最適ではないでしょうか。
(個人的には図版が入った単行本版の方が、濃くて好きではありますが。)
単行本が出て15年近く経つのかな? 根本さんの因果道に欠かすことのできない蛭子さん、佐川一政さんと組んだハッテンバプロダクション、ウェブの小説など、未だに変わらず新しい試みをしているところにも、頭が下がります。
これからも、「でもやるんだよ!」精神で、乗り切っていこう、気を新たにさせてくれた一冊でした。
李博士(イ・パクサ)のポンチャック大百科
ポンチャックというのは、キーボードのプリセットのリズムに伴奏をつけて即興で歌謡曲をメドレー形式で歌う韓国の大衆歌謡のことです。アウトドア、バス内などで披露されるらしい。
この作品は、石野卓球の紹介で李博士が日本に殴り込みをかけた衝撃のデビュー作だ。Ki/oon Sonyからデビューしテレビにも登場!変人ぶりを大いに披露しました。日本デビューとあって邦楽のヒット曲をメドレーにした作品。西城秀樹、森高千里、パフィー、奥田民生、沢田研二、ゴダイゴ、ピンクレディー、スピッツなどが無残にもポンチャック化されました。
ボクが李博士にとりつかれた理由には、ポンチャックの面白さというよりも李博士の声に魅了された部分が大きい。この声が聞きたくて数え切れないほどリピートしました。このCDは自分史上ベスト3にはいるヘヴィローテション盤です。加藤茶に似た癒し系ボイスに何度涙したことか。
さむくないかい [DVD]
根本敬の初監督にして、最後の作品か???
漫画と同じく、エログロと真理を追究しております。
2枚目は音のコラージュで、当然韓国も出てきます。
真のサイケデリックですね。
映画の方は当然、濃いすぎる出演陣。
あの佐川君も出演して、これまた危ないところを演じてます?(演技というか。。。ですが)
とりあえず一人で見てから、理解者を探してください。
神様の愛い奴 [DVD]
まず、「ゆきゆきて、神軍」を見る。じっくり見る。そして「神様の愛い奴」……酒飲みながら見る。一夜置く。次の日、また「ゆきゆきて神軍」を見る。そして叫ぶ。何を?…「見るんじゃなかった!」と。ぜひ、「見るんじゃなかった!」と叫んでほしいくらいに見て欲しい作品。主演:奥崎謙三の凱旋作品、多人数で鑑賞すると、こんなにも小さなコミュニティでも、こんなにも人の根本的な考えがバラバラであることに気付く。