八日目の蝉 特別版 [DVD]
冒頭から引き込まれます。
この映画の魅力は、「女」のもつ情愛の醜さと美しさ。
二つの顔をもっていて、善悪で判断できないもの。
恋愛は女の本能で、だからエゴで、子どもを産み育てることも本能で、これは女の背負う「業」の話。
育児放棄する母親のニュースに耳が痛むこの社会で、育児に対する女の執念をみせたこの映画のメッセージは心に刺さる。
女は愛されることを求める生き物で、夫に、子どもに、愛されて初めて母になれる。
女のねちっこい愛情が、ときに子を守る母の強さにもなる。
映画は終止観ている人を引き込むテンポの良さ。
観客の視線はつねにかおるを育てる希和子を追う展開。
だからこそ、刑務所を出た希和子が、小豆島を訪れ写真を手に入れたあと、どう生きたのか、気になった。
八日目の蝉。私は希和子の出所後が八日目だったととらえることもできると思う。
かおるとのあまりに短い親子生活。
確かな愛情。
希和子に、幸せになってほしいと祈るような気持ちになる。
それは、世のお母さんが、子どもと幸せに暮らせますようにと思う気持ちと同じ。
だから涙がでた。
FILM LOTUS [VHS]
最近、再放送でドラマ「傷だらけのラブソング」を見るまで中島美嘉の存在を知らなかったが、その曲は多数耳なじみのあるものであった。そんな彼女のDVD初作品!デビューに至るまで・・・ドラマのオーディション風景やメイキング、そして、限定品で即日完売商品「Crescent Moon」も収録されたビデオクリップに至るまで、中島美嘉の成長を実感できる魅力満載の一本であろう。
とりわけDVDは、VHSと価格が同じなのにかかわらず特典映像がついているのも見逃せない。歌だけでなく、映像でも楽しめるモデル的要素も兼ね備えた中島美嘉を満喫するにはもってこいの作品といえる。いろんな批評の仕方があろうが、私は是非お勧めしたい。