ナンバーワン・エイティーズ -ムービー・ヒッツ-
また80年代もの乱発の流れかなと思ってメルマガの紹介に促されるままにここでチラッと内容みたら、思わず映画タイトルの並びだけで甘酸っぱくなってしまいました。薬師丸ひろ子が好きでしょうがなく中学の時にしては大枚はたいて見に行った「里見八犬伝」。結局見に行けなかったけど、tvkで何度もクリップが流れて、そのたびに内容をチラ見させられてた「ネバーエンディング・ストーリー」。なぜか兄貴と見に行った「バック・トゥ・ザ・ヴューチャー」。「トップガン」も「ロッキー」もテレビで後追いだったけど、やっぱり中学か高校でした。高校生の初デートは「ダイ・ハード」。ゴーストは当時一緒に住んでいた彼女と涙した覚えが...おもわずこの並びをみて近くのレンタルビデオ行って「ダイ・ハード」見ようと思ったら借りられてました...その流れで結局衝動買いで久々にCDを買ったのがこれ。
この時代の音楽は夢がありますね。ピーター・セテラって映画の主題歌でしたっけ。あの暗いステージでポツンとスポットを浴びて上を向いて歌っているビデオ・クリップを思い出したりして、当時の部活のことなんかを思い出して浸っていたらあっという間に2枚を聴き終えてしまいました。
聴き終えてからよくよく見たら見透かされたようなキャッチコピーだったのがちょっと悔しかったですが、私にとっては家庭内では聞けないくらい「思春期」な内容でした。多分同世代ならこの感覚共有できるでしょうか!?
ストリート・オブ・ファイヤー(復刻版)(初回限定生産) [DVD]
同じウォルター・ヒル監督作品で若者向アクションなら断然、『ウォリアーズ』でしょう。この作品も嫌いではないけど、所詮は女の子向けなんだよね。そろそろ硬派な『ウォリアーズ』をリマスターで再発して下さい。
ムービー・ヒッツ(2)
前回のヒットに続いて編集された第2弾。
大体このようなオムニバス集は、悲しいかな、シリーズ化されるにつれて段々とクオリティが下がっていくものだが、今回はまだ前作のクオリティを保っているといえよう。
サバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」や、ファイヤーインクの「今夜は青春」、そしてヴァンゲリスの「炎のランナー」と言ったところが、個人的にはお薦め(何だか年齢がばれそうなお薦めだが…)。
ストリート・オブ・ファイヤー [DVD]
ストーリーはさらわれたお姫様を救う王子様がやってきて悪人をほろぼし…といった内容で特に面白いわけではない。
しかし挿入歌、下町の汚れた風俗、ダイアン・レインの美しさ、マイケル・パレの男っぷりには酔いしれます。
特に、ラストのステージのエンディングは素敵。日本でも椎名恵によりカバーされた“今夜はエンジェル”(ヤヌスの鏡の主題歌)の原曲がすばらしく、80年代のアメリカのまぶしさを思い起こさせます。
何も考えず疲れているときに見るには良い作品でしょう。
とにかく、ストーリー性ではなく、おとぎ話、むかしむかしあるところに…というムードを楽しむ作品でしょう。
ストリート・オブ・ファイヤー ― オリジナル・サウンドトラック
映画の方は不良たちにさらわれた歌姫を、かつての街のヒーローが取り返しに行くといったシンプル・ストレートなヒーローもの。Rock!R&B!バラード!とミュージカル要素満載で、当時多感な中学生だった私は鳥肌が立つほどしびれた作品でもありました。劇中はほとんどが役者達の吹き替えでしたが、実に雰囲気にマッチしており、ダイアン・レインって歌もうまいなあ、と本気で感心したものでした。
しかし、当時映画の方はあまり話題にはならず、日本ではサントラ曲ばかりが注目されていました。日本でも「歌謡ロック」的にたくさんカバーされ、劇中のクライマックスでダイアン・レインが歌ったファイヤー・インクの「今夜は青春」(この邦題もどうかと思いますが…)は'86年に椎名恵が「今夜はANGEL」というタイトルでカバーしてチャート5位まで上昇する大ヒットになりました。またこの曲は、杉浦幸主演の大映ドラマ「ヤヌスの鏡」('85~'86)の主題歌にもなり、ドラマで初めて耳にされた方も多いと思います。全米チャートでは、ダン・ハートマンの「あなたを夢みて」(“I CAN DREAM ABOUT YOU”)が6位になって大ヒットしました。個人的にはグレッグ・フィリンゲインズの「カウントダウン・トゥ・ラヴ」が一番のお気に入りです。ちなみにこの曲は、映画では本人達が売り出し中の黒人コーラスグループとして出演していたところが面白かったです。
今聞いても古臭いところはほとんど感じられません(単に好きだからとも言えますが)。私にとって、いつまでも色あせることのない名盤です。