公務員ムダ論――不況時代の公務員のあり方 (角川oneテーマ21)
筆者の言いたいことを一言で表すと『公務員は給料をもらいすぎている。給料をカットし、その分を有償ボランティアに充てろ』といった風にでもなるだろう。全国の自治体をフィールドワークして得られた意見だそうだ。
大規模な自治体では自然と事業も増え、お金もかかる。だが、それが“天下り”のためであれば全く逆効果となる。そして筆者は小規模市町村の例を出し、住民との連携を語る。
確かにそれは正しいのかも知れない。だが、大阪のような都市で有償ボランティア(街のパトロール、補習教室等)を集めることは簡単なことではない。と思う。そういった都市と小規模市町村の事情の違いについて、もう少し言及してほしかった。省コストに成功しているところとの背景の違いはやはり存在しているはずだ。その点、同じ大都市である横浜と大阪の差についてもっと詳しく論じる必要性があったのではないかと思う。
この本が出されたのは1年半も前であるため、鳩山政権への願望などのくだりは少々滑稽味を帯びているが、それを差し引いても、やはり実態を掴みきれていないのではないか、そんな印象が拭えなかった。
プロアトラス 航空写真 2 全国政令指定都市 DVD
W3が良かったので思わず航空写真IIも買ってしまいました。導入に必要な全容量は、W3が約11GBで航空写真IIが9.5GBで20GBを超えるかと思いましたが、地図の重複部分があって全部で約16GBを少し超えたぐらいでした。航空写真IIには修正の地図がアルプス社のホームページにありました。航空写真IIで日本各地の山脈をジオラマすると重厚感たっぷりの情景が目の前に現れます。山の好きな方に見せたら非常に喜んでいました。
大都市制度論―地方分権と政令指定都市
これまで地方分権の議論や提案は数多くあったが、本書はそれらとは別の視点から、分権論議を提案している。大都市制度の経緯と解説を加えつつ、分権はまず財政規模と組織機構の大きな大都市に行うことで、より効果的となり、そこから先進事例を作ることで成功する可能性に触れている点が画期的である。