「桜からの手紙 ~AKB48それぞれの 卒業物語~」 豪華版 DVD-BOX <初回生産限定>
アイドル起用の企画ドラマとしては、
良い方だと思います。
しかし、やたらプロモのように流れるシーンに合ってないBGM、
説明不足の展開、編集の強引さなど、
細かいところがどうしても気になってしまい残念な感じ。
もちろん、AKBの姿勢としては、そうではなく、
コアなファンへのサービス的なアプローチ作品というものから、
純粋に演技に集中して頑張っている作品ではあるとは思います。
しかし、完成した結果としては、もう一歩。
突き抜けた感が弱く、
トータルとしては満足感にバラ付きがあると思いました。
単にAKBだから!好きな子が出てるから良い!
と割り切れば問題無いかもしれませんが、
1つのテレビドラマとして見てしまうと物足りず。
涙を誘うにも、
もう一歩足りない気もしました。
<演出>
最初は個々のエピソ−ドがオムニバス形式で展開。
その後は、最終回に向けて、1つエピソードに収束。
昔あった「おニャン子クラブ」起用のドラマシーリズのような、
お約束のベタ感は多少あるものの、
徐々に普通のドラマとして、自然に見れていく感じはある。
しかし、脚本が驚くような展開では無く、
桜と人物の対比が少し強引かなぁ。
最後のまとめ方も、絶賛できるようなアイデアではなく、
何だか惜しい。
<演技>
まず担任役の、上川隆也の演技が上手く、
これが大きな軸となって、AKBを引っ張っているため、
ある程度は見ることが出来ます。
しかし気になるのは、
やはりAKBの演技力のバラ付き。
ドラマ「斉藤さん」に出ていた、高橋みなみなどは、
目的意識をもって、自分が言いたいタイミングで言っており、
全く違和感なく自然に見れましたが、
その一方で、副担任役の篠田麻里子は、とても残念。
滑舌の悪さもありますが、一部のセリフは、棒読みのよう。
自分の言いたいタイミングで言葉が出ておらず、
言わされているような印象で惜しい。
途中までの良い流れも、これが原因で切ってしまうのが勿体無い。
川畑文子・ベティ稲田と仲間たち
30年前一世風靡したオンシアター自由劇場「上海バンスキング」での吉田日出子の歌唱のルーツになったと言われている川畑文子の音源を求めてここに辿り着きました。
戦前の日本のジャズに造詣の深い瀬川昌久氏が解説を書いており、このCDに登場する川畑文子、ベティ稲田、チェリー・ミヤノの3人の略歴と23曲の解説と吹込日等が簡潔に書かれていました。一部の人にしか知られていない戦前の日本のジャズシンガーですので、歌唱の音源としての貴重さとあわせて説明は不可欠です。
川畑文子はハワイ生まれでロサンゼルス育ちの日系3世で、ジャズ・ダンサーとしてプロ・デビューしていました。1932年末の来日から1935年にアメリカに帰国するまで人気を博していました。
このテイチクの音源は当時吹きこまれたSP12枚のもので、ディック・ミネが歌詞・編曲を手伝ったようです。
1曲目の「I'm Following You ( あなたとならば)」は、「上海バンスキング」で吉田日出子が歌った元歌で、やっと出会えたという感じです。本職がジャズ・ダンサーですので、お世辞にも歌が上手いという感じではありませんが、気だるく鼻にかかった声は実に個性的で、ポルタメントを多用する発声は、当時の人には斬新であったのは間違いありません。
他の曲を聴くとよく分かりますが、日本語は少したどたどしく、英語の歌詞に切り替えると生き生きとするあたりが日系3世の持ち味なのでしょう。
ベティ稲田の歌う「マリヒニ・メレ」は1946年11月という戦後すぐの吹き込みです。バッキー白片とアロハ・ハワイアンズのサウンドはハワイアン・ブームを日本にもたらした代表作と言えるでしょう。
チェリー・ミヤノの歌唱も今聞くと上手くありませんが、バックに収録されている川畑文子のタップ・ダンスはなかなかのものでした。
戦前の日本のジャズ歌唱の音源はなかなか聴くことが適わないので、もし入手される機会があれば是非どうぞ。バックバンドの一定水準に達している技術も知ることができますので。
宇宙からの手紙
山川さんご夫婦は私達を何か勇気づけたり、気持ちを楽にさせてくれる本を数多く翻訳されている。この本も、読んでいるだけで、すーっと気持ちが楽になる本だ。この本が繰り返し強調しているのは、私達が持っている自分はこうしなければならないとか、こうあるべきだという、固定概念や自分の殻は勝手に我々が作り上げたものであり、そんなものは捨て去り、宇宙(神さま)に任せていたらいい、ということだ。本当の自分が何者であるかを知ることの大切さも繰り返し教えてくれている。私としては、安易すぎるのではと思ったのは、今の自分になんらかの責任をもって行動するという視点が欠けていることや、人の役にたっても立たなくても関係ない、とかいった内容が書かれていること。今とにかくつらい人を楽にさせるための宇宙からの優しい慰めのメッセージとしては、良い本かもしれないが、もっと高いレベルを目指すのであれば、やはり自分の行為に責任をもったり、自分のためだけでなく他人のために行動するというような、メッセージが発せられるに違いない。この本は、万人に救いを差し伸べるバージョンとしてのメッセージだとして割り引いて理解する必要がある。
「桜からの手紙~AKB48それぞれの卒業物語~」通常版 DVD-BOX
一つ一つのテーマが、
実は深く、広げようと思えばいくらでも広がる。
まず、“尺”ありきなんでしょうね。
要するに、
先生からの手紙に答えを凝縮している訳で。
逆に、全部をキッチリ描いてしまったら面白味無くなるかも…
想像の余地を視聴者に与える事で、
あなた達も人生もがき苦しんで、それでも前向きに答えを見つけなさいよ!
みたいな(・∀・)
私は肯定的に見せて頂きました。
でも、このキャスティングは凄いですね!
まゆ・佐江、ゆき・りえの組み合わせとか。
キャラクターがいきていて、リアリティもありました。