パイド・パイパー - 自由への越境 (創元推理文庫)
もしも、少し穏やかな気持ちになりたかったり、ほっとするような慰めをほしかったり、勇気を忘れそうになったら、この本が役立つかもしれない。
いかにもイギリス人らしい主人公は、こんな風に年を取れたらよいかもしれないと、理想を投げかける「大人」の人物である。
彼の忍耐強さには感服する。本当にすごい。とってもすごい。
キャラクターは魅力的で、物語は結末まで飽きさせないだろう。
この本は第二次世界大戦の真っ最中に書かれた。だからだろうか。
私は空爆にあうロンドンの雰囲気や、牧歌的な農村風景と戦々恐々と逃避する人々との対比や、そんなところに臨場感を覚えた。
こんな世情だからこそ、作者のメッセージはいまだ色褪せない。
10代の方にも読んでほしい気がした。
笛吹伝説―パイド・パイパー (MF文庫―最終戦争シリーズ)
以前徳間書店のSF専門誌「リュウ」に掲載されていたシリーズです。ミネコ先生の最終戦争シリーズ他作品でも主役を務める、西塔小角が主役。この巻は彼とセラフィムのロマンスを中心とした話。
タイトル作「笛吹伝説」は、今読み返しても素晴らしいです。中世ドイツ、ハ-メルン。笛吹男が連れ去った子供達はどこへ行ったのか?ミネコ先生の着想には驚きました。
このシリーズは時間犯罪者をタイムパトロールが追う、という設定なので、古代や中世、近代から未来までのさまざまな都市・人々が登場します。
セラフィムと小角はさまざまな時間でこれからも出会うのですが、お互い出会た順番が違う。小角にとっての最初の出会いは「夢魔」。セラフィムにとっ
ては…「笛吹伝説」を踏まえた「雨のふる日は天気が悪い」を読むとせつな
くなります。
パトロール、こうした史実も踏まえて展開していってくれるものと思ってたんですけれど…掲載雑誌がなくなってしまった不運のシリーズなので。
MF文庫はお手頃なので、一度手にとって見て下さい!
潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ [VHS]
リチャード ハリスさんの出演作品の中で1番好きな映画なんです。
ヤンチャな元船乗り、不器用な元理髪師の友情を描いているのですが。
こんな爺さんが居たら、本気で惚れてしまうでしょう!
最後、一人静かに息を引き取るシーンは号泣必死です。
DVD化を切に願っています。
ライヴ・アット・ザ・パイド・パイパー+2
ジャックらしい作品。独特のピアノの弾き方であるが、様々な作品の中これは彼らしさを強く出したとても良作だと思う。当然彼のアルバムはディスカバリー盤が最良であるが、これも捨てがたい。