Healing ADD: The Breakthrough Program that Allows you to seand Heal the
1,2巻とも一気に読んでしまった。わたしのことが書いてあった。わたしは言ってみれば、雑誌やテレビで何度となく取り上げられてきた”片付けられない女たち”の一人だ。紹介されている多くの事例、特に脳の欠陥箇所が画像で見られるという「事実」が、”片付けられない女たち”の「真実」を解明してくれた。だらしない性格じゃなかったんだ、障害だったんだ、と判ったときに涙が出た。
「わかっているのにできない」脳〈1〉エイメン博士が教えてくれるADDの脳の仕組み
ADDと疑われる人の割合が圧倒的に多く、それを障害と認めていいのかと言う疑問の声も多い。だが、効率優先の社会の中で、認められず、自信喪失に陥っている人々には福音書と成りうる。この本の生み出した潮流がいずれADDの人々を受け入れられる社会への社会革命の基礎となるかも知れない。
本書は、主にADDの解説に重点が置かれている。ADDに現に苦しんでいる方には、対処法に重点の置かれた第2巻とともに読むことをお勧めする。
また、この本の内容にこだわらず色々な意見、最新の研究結果にも関心を払うべきだと思う。
脳の健康が人生成功のカギ―「脳と心」のつながりを強めて飛躍しよう
なぜか自己啓発コーナーで見つけたが、どう考えても、邦題が解せない。
Healing the hardware of the soul
How meking the brain-soul connection can optimize your life,
love,and spiritual growth
という原題+副題が、なぜこうなるのか?
どうも、soul とか、spiritualityの訳を、「精神」とか「精神性」に
しているようだが、「魂」とか「霊性」にしておいた方が良かっただろう。
しかし、内容は非常に面白い。精神障害や人格障害を脳画像から診断し、
脳機能を改善するような薬やセラピーだけでなく、生活や食事の工夫、
祈りや瞑想の効果まで紹介しているのが、画期的!?
確かに、クリントン嫌いのようで、「大統領候補者は、脳をスキャンすべき」
と主張する時の基準に危ういものを感じるが、それがかえって良いのかも。
脳画像による診断がもつ倫理的な問題についても考えさせられる。
それでも、21世紀の精神医療の進む方向を指し示しているのは間違いない。
脳機能検査の精度がさらに向上し、安価になれば、効果のない心理療法や
安易な薬物療法は一掃されることになるだろう。
さらには、スピリチュアリティ研究の一アプローチとして、
体験的・主観的な世界を脳生理学的に説明していく方向性も拓けてくるだろう。
そうした可能性を感じさせてくれる本である。
「わかっているのにできない」脳〈2〉エイメン博士が教えてくれるタイプ別ADD対処法
私もこの本で人生が変わった一人です。
この本を読んで収録されている簡易テストを行い、ほとんどの項目にあてはまっていたため、専門のクリニックの門をたたき、SPECTを撮り、自分の脳の動き具合を知りました。そのことにより、自分がただの「ダメ人間」なのではなく、「ちょっと面倒な脳の持ち主なだけなのだ」と思えるようになりました。
前向きに生きられるようになり、仕事も人間関係も長続きするようになりました。「わかっているのにできない」ことで自分を卑下している人に是非読んでもらいたいです。