ザ・万遊記 (集英社文庫)
マキメのエッセイ、2冊目。いくつかの雑誌に書かれたエッセイを集めたものである。
そのため、万城目作品に関わるものもあれば、スポーツについて、万城目氏の体験談など、内容は幅広く読んでいて飽きない。
たとえば、マキメ氏の分身たる万太郎が行く、「観戦と温泉」。
役得がいっぱいの企画である。と思ったら、最初に著者がフットサル中にアキレス腱を切ってしまったところから始まり、気の毒かった。
観戦するスポーツはサッカーが多かった。北京五輪、アーセナル、クラシコの観戦となると垂涎の人も多かろう。
どこで世界を感じるか。あるいは、地元ならではの空気を感じるのか。
ザスパ草津は私が応援するチームではないが、J2が取り上げられるのも嬉しかった。
この人の文章はとにかく読みやすい。日本語として綺麗で、清潔感がある。
短い文章の中でも、思わずくすりと笑いたくなるような軽妙さがある。
その中で、「語ること、失うこと」という一節は、言葉を使う人ならではの考察と諦念が感じられ、最後にもう一度、読み返した。
かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)
読後の感想は、
お別れって本当に切ない。
でも未来がある。
私は私らしく新たに一歩踏み出そう。
そんな気分にさせられる
「泣かせるぞ、泣かせるぞ」
的な力みのない、不思議な物語でした。
マドレーヌの世界は不思議物語だし、
かのこちゃんの世界も小学校1年生の
宇宙人(笑)の物語。
子供って見るモノ聞くモノ
新しい刺激に溢れてる。
幸せな気分で涙がこぼれるイイお話でした。
プリンセス トヨトミ Blu-rayプレミアム・エディション [Blu-ray]
綾瀬はるかちゃんをしっかりと走らせて、オッパイバレーのファンにも大サービス。
人生に2度だけ通る花道、ありだよね。
涙が出た。
コミカルに、しかも味な要素をふんだんに仕込んだプリンセス トヨトミ。
私はすごく好みの一作。
アッケラカンと楽しみたい作品デス。
世にも奇妙な物語20周年スペシャル・秋 ~人気作家競演編~ [DVD]
江口さんと大野さんの作品しか見ていないのですが、はじめの一歩が面白かったです。大野さんと神様の掛け合いが絶妙。神様、ぜひシリーズ化して欲しいです。すごいほっこりした話で幸せな気持ちになりました。大野さんのプロポーズ良かったです。他のお話は見ていないので、届いたら見てみたいです。
プリンセス トヨトミ DVDプレミアム・エディション [DVD]
原作を読んで、映画を観ました。『何でや!ここ変えるかあ!』となるくらいショックでした。おいしいシーンもかなりカットされてるし、、まあすべて伝えると時間がもっといるかなあ、、、
けれど、中井さんと堤さんが対峙する最後の府庁前のシーンが全てです。最高です、音楽も良かった。エキストラ(私もどこかに)の皆さんの眼差しもまたいい。これから観るたびに感動させて頂けると大甘得点にしてしまいました。
亡き父に読んで欲しかった、息子はなかなか読んでくれず、妻と娘がいつの間にか読んでるという、この物語にリンクして、クスっと笑ってしまいました。息子とはこのDVDを一緒に観ようと思います。
特典DVDはいいです。ああそうか、といっぱい思わせてくれます。オッサンにはオススメの一本でした。
中井さん、堤さん、坂本監督、ありがとうございました。