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1977年の春一番コンサートで、いとうたかお君が声を振り絞って歌った「いきたいところがあるんだ」
お客さん、これが最後の取引だ・・・という歌い始めの歌詞が今でも記憶に張りついて鮮烈なこの名曲が入ったアルバムがCDで再発になった。嬉しい限りである。
録音状態など関係ない。日本のフォークソングの源流がここにある。
ぜひ一度は聞いて欲しいアルバムだ。
マクロエコノミクス〈上巻〉
文章で丁寧な説明がなされており、じっくり読む本という印象を受ける。文章の量が多く、数式は余り使われていない。
説明文が非常に分かりやすく注釈も豊富なので、しっかり理解しながら読み進めることができる。
知っている理論に関しても、基礎的な部分+αの知識が得られ、理解が深まる。
'第2部の異時点間の経済学の説明が他の書に比べてしっかりしていた。
対立する主張・理論の違い、理論の実証分析やその後の論争、実情に対する当てはまり具合や弱点などの記述も丁寧。
実際のデータとしては、1990年初頭までのアメリカや主要国のデータを分析した表やグラフが大半である。大まかな項目は以下のとおり。
'1部イントロダクション:マクロ経済学の基礎的項目、
'2部異時点間の経済学:2期間〜多期間モデルを利用した理論、
'3部貨幣の経済学:IS-LM、為替、インフレ・デフレ
伝説のフォークライブシリーズ VOL.1<ディレクターズカット版> [DVD]
京都でも老舗のライブハウス「磔磔」にて、70年代に活躍した関西系のフォークの有名人たちが同窓会に様な雰囲気での90年代のライブ。ギターを中川イサト・ピアノを竹田裕美子・スチールギターを村上律・ベイスギターを大庭珍太など、すばらしいミュージシャンをバックにして高田渡・いとうたかお・シバ・ほか、順に演奏をする。とても温かなサウンドと雰囲気をかもし出しているライブである。ミシシッピ・ジョン・ハート風の雰囲気でギターを奏でる高田渡さんのぼそぼそ話が懐かしい。今はもう聴くことができない。いとうたかおさんの「行きたいところがあるんだ」「位置をかえすわってみても」は、個人的に大好きで聴き応えがあります。
いとうたかお
「バスストップ」等の、この世代のURC系に共通のぶっきらぼうな歌いっぷりに、逆に癒されます。ちなみに僕は、「あしたはきっと」は高田渡の「系図」に入ってるタンポポ団バージョンの方が好きですけど…
インフレ・ターゲティング―物価安定数値目標政策
それにしても、日銀発言って諸子百家。私程度のレベルで閉口してしまう。「政府紙幣発行」と聞いた途端、あの慌てっぷり。セントラルバンカーズは伝統的に引き締め大好きなインフレファイター。「インフレ」と言う単語に夜な夜なうなされ続けて来たに違いない。枕カバーの柄は福沢のような気がするのだが・・・。伊藤先生は本書で、インフレ目標導入への反対論に対して、非常に平易かつ簡潔に解説しておられる。特に、4章「反論に対する反論」ではQ&A形式を取っているので、ここだけ読んでもかなり面白い。デフレとは流通する貨幣が足りないと言う貨幣的現象なので、銀行間だけでなく所々で金融緩和して札を増やせば解決するのである。与党屈指の金融通舛添議員も言っておられる。要は、実物資産と1万塊??札を交換していけば良い。日銀は、法改正もなしに株まで始めた。何を恐れる事があろう。インフレ目標を導入したらハイパーインフレになる?低血圧の患者が、高血圧を心配するかな?バブル全盛期のインフレ率は?3%そこそこ。デフレでも何でもない時に、都銀が消化不良起こしてそっくり返るほど札刷って、これである。仮にハイパーインフレになったところで、日銀は速やかに解決できる。福井総裁と武藤副総裁はオイルショック対策の当時担当者ではなかったっけ?伊藤先生は日銀総裁候補にまでなられあと一歩だったが、同じインフレ目標論者の岩田副総裁は頼もしい限りである。常識に違和感は無い。