主要人物に女の子が2人居る場合、性格を対照的(気が強い、大人しいなど)に しているものが多いのですが、マァムもレオナもズケズケとした物言いや気の 強さなど、さほど基本的性格に違いはありません。顔も似ていますね。
しかし悪に走ったヒュンケルを許す(3巻と5巻)シーンに見るように、 似ていながらも2人の性格の違いを打ち出せているのがこの漫画のすごさだと思います。
必ずヒュンケルが正義の心を取り戻すことを信じ続けた「聖母」のような優しさを 持つマァム。 国を滅ぼした相手にとても厳しく、とても寛大な裁きを下した「指導者」のレオナ。
個人的には、幼いながらも「魔物と同じ道を歩むくらいなら 人間として飢えて 死にましょう」(4巻)と言い切ったレオナのプライドの高さが好きです。
この巻の見所はダイのアバン流刀殺法の完成とヒュンケルの新必殺技です。 とくに後者はこの作品から、ゲーム版ドラクエに採用されています。 ゲーム版ドラクエファンにもお薦めな巻かもしれませんね。
ダイとポップ両方主人公といってもいいくらい、ポップにも焦点が当てられています。
ダイが純粋に真っ直ぐに成長していくのに対して、ポップは小賢しく計算したり時には逃げたり、紆余曲折を経て成長していきます。
この巻のポップにはもう涙涙です。
あのポップがよくぞここまで成長したものだと感動ひとしおです。
でもこのあとポップががらりと変わるかというとそうでもなく、やっぱりお調子者の部分は変わりません。
そんなポップがやはり素敵なのです。
勇者アバンの弟子たちが魔王ハドラーを倒すために旅をする、冒険活劇マンガです。 ドラゴンクエストと銘打たれていますが、どちらかというとオリジナルの世界観に、ドラゴンクエストの世界観がスパイスとしてよい具合に振りかけられている、といった感じです。 この漫画の最大の特徴はなんといっても、生命感溢れる、数々の魅力的な登場人物たちです。 彼らの生きる姿は見ていて本当に胸を打つものがあります。 中でも「臆病で弱っちい」ポップが迷い悩みながら成長していく様には、何度も心震わせられました。泣かされました。 僕の中では、特に強く心に残っているマンガの一つです。 少しでも興味のある方はぜひ手にとってみてください。 あなたにとっても忘れらないマンガになるかもしれませんよ。
なんとなく懐かしくなって、正月の休みを機会に読んでみました。 ジョジョもそうですが、人間の素晴らしさを教えてるって意味ではすごく良い作品ですね。 今この一瞬を一生懸命生きてゆくというのが主題でもあると思いますが、 改めて”希望”という言葉の素晴らしさ、大切さを実感しています。 確かギリシャ神話のパンドラの箱に最後に残された物が”希望”だったのでは? 元々ドラクエが好きで読み始めたのですが、いろんな人に勧めたい作品です。 冷めた人には話しの都合が良すぎるとか、奇跡が起きる頻度が多すぎるといった感想をもたれそうですが、 小さな奇跡なら、私達の周りに溢れてるのだと思います。それに私達が気づいてないだけなのでしょうね。
長い連休などに、いっき読みするのが良いと思いますよ。 というか、読み出したら止まらないと思います。 読む人を感動させ、成長させることの出来る数少ない作品だと思います。
この巻で一番好きなのはアバンとキルとの決闘の時にハドラーの魂がアバンを高熱から守るシーンですね。 キルは奇蹟ではないと言っているがハドラーに感激!
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