レースゲームですが、スピードを競うのではなく途中いくつか設けられるミッションを達成していくタイプのゲームです。 ストーリーはスパイ映画風ですが車で色々なものを破壊したりありえないところに突っ込んだりするのはブルースブラザースっぽい感じで、そういう馬鹿ノリが好きな人ならそれだけで楽しめます。
ステージは6つでクリアしていくことにより難易度が5段階まで解放されるので全30面という言い方もできますが、それを水増しというかどうかはその人次第だと思います。 難易度が上がることにより様々な条件が付加されるようになるため、それを攻略するためにマップを把握しあれこれ考えながら戦略を立てていくのは自分としてはとても楽しめました。
ただやりこみ要素としては、車とその装備集め、それと破壊リストを埋めるくらいで、それが済んだらその後はあまりやることもないのでやはりボリュームは少ないと言えましょう。 全車種レジェンド(最高難易度)クリアに挑戦しようにもルール的にできなさそうな感じがします(オブジェクトの破壊無しでクリアが条件なのですがステージ5では大型車種だと避けることができなさそうな箇所があります)。
大体1週間くらい遊べればいいかなという程度で考えるのでしたらゲームとしては非常に楽しいですし、システム的にも苛々を感じさせるようなこともなく快適にプレイすることができます。
同じスローモーションを売りにしていても、ヒッチコック調のサスペンスを追求したデ・パルマのアプローチとは違い、ジョン・ウーのそれはペキンパー調のエモーションを追求している。両者は似て非なるものだ。そして、M:I第二作は、あくまで暴力行使ではなく「頭脳的作戦で任務遂行する作戦行動チームの活躍」というオリジナルの真髄をかなぐり捨てて、殴るわ蹴るわ、これでもかと銃弾の飛び交うアクション映画に変貌した。これは、変装マスクを使う作戦を取るという程度の共通点があるだけで、もはや「スパイ大作戦」とは無縁の世界である。そうだ、クルーズの役名「イーサン・ハント」は、オリジナルの初代変装の名人「ローラン・ハンド」の痕跡があるか。今年は、久しぶりに第三作が公開されるが、いまさらオリジナル版との比較をすることは無意味だろう。ただ、作戦チームメンバーがハッカーの仲間くらいでは物足りない。チームワークの面白さで見せる部分がもっとあってもよいのではと思うが、クルーズのワンマン映画では今更無理な相談か。
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