すばらしい、まずはその一言です。
まず息吹、生きてるって言ってみろ。
何と言えばいいのでしょう。開始二秒でワンツーが決まっていきなりタオル、とでも表現すればいいのでしょうか？尻尾巻いて逃げ出す犬を思い浮かべます。
満州里小唄。
まさに、「歌」、と言える歌です。これも表現に困ります。
かつて一瞬作ったローマ帝国の夢。その涯で故国を思い搾り出される歌。色も忘れた、苦労の末に磨耗した心。しかし遠き所にいるからこそ、日本、というその線は、内地にいる人間よりも一層鮮烈に描かれる、そんな歌です。
浪曲子守唄。
この曲を聴くと、きっと茫然としてしまう。それは君が代、日の丸とのたまいながら、アメリカよりも遠くなってしまった日本に気付かされるからです。
前略おふくろ
この曲ほどユーモラスな曲は今後生まれることはないでしょう。仕事変えた？勝手に辞めただけだろ！友達いいやつ？いいやつってどういう意味か言ってみろ？親父が心配？怖ええだけだろ？そして最後の金の無心。心の底から泣かせて心の底から笑えるのは自分がその環境から抜け出すことができたからに他なりません。
その他一曲一曲がとても濃厚で、たまらなく焦らしてくれます。
モノを買う時、その基準はどうしても、値段に見合った価値があるだろうか？
ということになりますが、このCDは絶対に安い、ということです。
１巻の封入ハガキに２・３・４巻の帯に付いている応募券を貼って送ると【「漂流教室」創作ノート】がもらえます！
応募期間は【２０１３年２月末まで】とのことなので、ちょっと価格は高いけど楳図ファンは早めに御購入ください。
この『１４歳』は今のところ、楳図先生にとって最長連載作品であると同時に、最後の執筆連載作品でもあります。
Ｂ６版単行本（全２０巻）、文庫本（全１３巻）だったものを、このPERFECTION！第13弾では全４巻で刊行。
そして最終巻の４巻にはこの度のPERFECTION！化にあたり、
なんと！描き下し１８ページ（オールカラー）のエンディングが追加されるとのことです！！
連載では一応ちゃんと完結しておりますが、
後のコメントによると「それ描くと凄く難しかったかもしれないし、マンガでは充分に表現できなかったかもしれない」
「ちょっと僕ね、もう限界にきてまして、いっぱいはしょってしまって凄く残念でした」と仰っておりましたが、
連載終了から１７年･･･楳図先生が本当に伝えたかったラストとは！？これはもう期待するしかありません。
さて、今回のPERFECTION！ですが、連載時のフルカラー＆２色カラーページはもちろん、
Ｂ６版の初単行本化時に２色カラーに着色されたページもきちんと収録されています。
過去のPERFECTION！にあったような蛍光色への変更はありませんので安心ｗして下さい。
多少、色味は変更されてますが許容範囲です。
紙の色も（変える意味わからないけど）２つの白系統の紙を使っているので読み辛くはありません。
そして、２０巻→４巻にまとめてしまうので紙質も心配だったのですが、
ちゃんと普通のコミックスで使用されるような紙を使っているので充分劣化に耐えれる物だと思います。
この辺りは過去のPERFECTION！が酷かったので心配していましたが、この１巻と２巻はとても良いんじゃないかと思います。
単行本化時に削除されたページも復活しており、掲載時のまま収録されているようです。
＊１巻の160ページ・162ページ（他にもまだあるかも知れません）
しかしカバーがなんとも言えないですねぇ･･･色がコピー用紙のグリーン（１巻）、ピンク（２巻）と殆ど同じです。
背表紙の部分には「いま愛すべき全ての人類に、この最終神話を贈る」と作者名とタイトルよりもデカデカと印刷されています。
こういったものは、帯の部分だけにして欲しかったです。
帯の色（今回は赤白のシマシマではない）といいカバーの色といい、とても終末の物語のコミックスとは思えないチョイスです。
決して安くは無い本なのにこのカバーだけで凄い安っぽく感じます。
あと、ページ毎に１ミリ単位で紙の大きさが違うように切断してあるので、本の上部がギザギザなんです！！
これは全く意図がわかりません。乱丁と思う人もいるのでは？
この２点は他が良かっただけに非常に残念でした。
楳図漫画の集大成と言われていますが、楳図先生の描く緻密で丁寧な絵柄が好きだった私には、
（意識して変えられたと思われる）一見雑に見えるタッチが当時は受けつけませんでした。
しかし読んでいく内に物語のあまりの遠心力に、「絵柄なんてどーでもいいわい！」と思ってしまった程に凄い作品です。
楳図先生デビュー当時のキャラクター「岬一郎」が登場するのにも注目しながら読んで下さい。
個人的には★★★★★ですが、あまりにも濃い作品なんで、他の楳図作品のような一般受けはしないかな？
とも思うので、装丁も含めて−☆にいたしました。
漂流教室の第２巻では、漂流後、はじめて主人公「翔」と「おかあさん」が通じ合う。それは実に不可思議な形式での繋がりであるが、母子の「想い」がひとつの結果を生む。
また、謎の怪虫が登場し、翔たちは武器を持って闘うが、ここでも最終的に、子どもたちはある超越的な「想い」により危機を乗り切ろうとする。この怪虫の出自は第３巻で明かされる
この作品に出会うまで楳図氏のことを変わった人だと思っていたが、180度見方が変わった。今の少年漫画でこれほどの極限状態を描ける漫画家はいない。誰もが一気に読みたくなる漫画だと思う。これから先も色あせずに残っていくことだろう。大人が読んでも楽しめるだろうが、主人公と同じ年頃の子供にも是非読んでもらいたい作品である。
出来ればサンデーコミックス版を買うことを勧めます。一部台詞が変更されてしまい表現が甘くなって違和感があります。似ている言葉でも微妙なニュアンスの違いで印象が全く異なります。名作であるからこそ、言葉を大事にして貰いたいと思います。
内容は聖秀幼稚園に通う沢田まこと（通称まことちゃん）とその一家が織り成すドタバタコメディーです。これは１９７６年から８１年まで週刊少年サンデーにて連載されていた漫画で、８０年に映画化されたものです（※音声はモノラルです）。私が昔サンデーでまことちゃんを読んでいた時は小学生で、“面白いな〜”というよりも“絵が怖くて気持ち悪いな〜しかも汚くてやらしいし”と思って読んでいました。しかしそれがトラウマ、病みつきになっていたのも事実でした。そのとんでもない雰囲気はこの映画にも反映されていて（下ネタのオンパレード、ビチグソ、逆さ貼り付けなど）懐かしいなと思わせてくれたのですが、しかしあの楳図先生独特の気持ち悪い絵のタッチがアニメでは再現しきれないのも事実で、正直いまひとつな所は否めません。まあそれをカバーする為、ピンクや赤などを多用して異常感溢れる映像にはされているのですが・・しかしなんでもかんでもうるさすぎる現在では子供が主役でこういう下品でいやらしい漫画やアニメは絶対製作されないので、面白いかどうか別にして、その歴史的価値を考えると星を５にしました。しかし当時これぐらい普通だと思ってたことも今では駄目という、なんか自然と検閲をうけてるようで嫌な時代になりましたね。そういえば楳図先生自身も家の壁の色彩ごときで訴えられてましたね。なんだかなぁ・・
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