前作『てん、』から1年以上空いていたので、このアルバムはかなり期待していた。矢野顕子やソフト・マシーンなどはすでにライブで聴いていたので、元々クラムボンにはカバーアルバムを出してほしいと思っていたし、選曲が発表されたときも「こう来るか」といい意味で驚いた。
聞いた結果、悪い作品ではないがもうちょっと煮詰めてほしかったというのが正直な感想だ。
ジュディ・シルやソフト・マシーン、おおはた雄一のカバーは、原曲を知らない人が聞いたらクラムボンの曲と間違えてしまうのでは?と思うくらいの仕上がりで、彼らの演奏力を改めて思い知らされた。既発だったYMO、岡村靖幸、フィッシュマンズのカバーもしかり。ザ・バンドのカバーに関しては「渋み」すら感じる出来である。
しかし、ビートルズと真心ブラザーズのカバーに関してはちょっと納得がいかない。乱暴な書き方をしてしまえば、この二曲がアルバムの統一感を破壊してしまっている感すらする。アルバムの真ん中に位置するこの二曲はほどんど「遊び」で録ったのような仕上がりになっていて(普通にメンバーの話し声や笑い声が聞こえる)アルバムを通して聞いていると違和感を禁じえないのだ。このやり方を「あり」と感じるか「なし」と感じるかは人それぞれだと思うけれど、他のカバーはすごく良いのだから、この二曲もしっかりとレコーディングしてほしかったと思う。
ライブハウスでのセッションなんて、あんなもんでしょ。二人共リラックスしていて、いいカンジですよ。リトナーと共演したときの、雰囲気悪い演奏を見るより、ずっと良いと思いますけど…
スクラップド・プリンセス、ストレイト・ジャケットと 非常に奇抜で非凡な世界観、設定を披露してきた榊一郎さんの本としては 結構大人しめになってます。 人口知能に感情が芽生える(人間に近い人口知能を作る)と色々問題があるので 法律で禁止された近未来 病院のシステムを管理する人口知能に自我が目覚め 政治的に助けない方が皆幸せという特殊な患者を助ける為に 主人公でもある医者と看護婦コンビとトリオを組んで 謎の巨大組織の政治的圧力や、送り込まれた暗殺者達と対決する・・・ なんかどっかで読んだ事のあるような話にも思えるんですけど 色々と細かい所に榊節が炸裂 文章も柔らかくお茶目なギャグも少々と 若い読者、ライトユーザー向けの読み易い小説になってます。 ハッピーエンドで、ほんのりと優しい気持ちになりたい人にうってつけですよ~
2〜3年前に出たばかりだと思ったらまた発売。
そしてまた国内盤も紙ジャケで出たとか・・・・
前回もリマスターだったと思いますが、
今度はさらにオリジナル・マスターからのリマスターだとか。
確かに音は良いのでしょうがこんなに頻繁に出されると
買う方は混乱します。
'60年代〜'70年代の名作といわれるものにこのパターンが多いですね。
(何回も買ってる方も多いでしょう)
なお2枚組で2枚目は全部BBCライブ、値段が安いので助かりますが・・・・
唯一のケヴィン・エアーズ参加作。
ここからカンタベリー・ロックの怪物が歩み始めた記念碑的作品。
1968年発表。
「SOFT MACHINE」というバンド名が好き。直訳ならば柔らかな機械。
何か暗示的でもあるし、ジャケットもそれを十分に表現している。
(裏ジャケは、背中にぜんまいのねじが付いた裸の女)
ビートルズが活躍していた同時代に、カンタベリーの田舎で、ポピュラーなロックではなく、
ジャズとロックの融合を企てた3人(ワイアット、ラトリッジ、エアーズ)がいてくれたことに心底感謝。
永遠のマスターピース。
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