小さな村で頑固な父親と戦争でちょっと変になった兄と暮らす少女に降りかかった出来事を描いたファンタジー。 中央アジアの土埃の舞う風景を舞台に、身体にずんずん感じるバックのリズム、最後まで飽きさせないカメラワークとともに、次々展開する話と登場人物に最後までひっぱられます。 日常ではありえない、ときにはちゃめちゃすぎるストーリーも、エキゾチックなタジキスタンを舞台にしたところで、日常とちょっとだけ離れたファンタジーの世界を作り上げています。 最後まで、映像とファンタジーを楽しめる映画です。 映画のところどころで起こるハプニングと主人公の困った表情は必見です!
フランクルの著作は論理的でありながら、机上の空論ではなく、 アウシュビッツの壮絶な体験がもとになっているところに説得力が ある。そこが、あまたある人生論、幸福論などとは一線を画している ところだ。 アウシュビッツでの極限状態のなかで、どうして「人生に対して イエス」と言えるのか。 具体的なエピソードを交えたフランクルの話に 読者は引き込まれざるを得ないだろう。 それ程長くはない本なので一気に読み終える事ができると思う。 この本の中では、「働くことで意味のある人生をおくることができる のと少なくとも同じくらい、苦悩することで、意味のある人生を おくることができる」、「人生のルールは、どんなことをしても 勝つということを求めていないが、けっして戦いを放棄しないことを 求めている」、「愛されている人間は役に立たなくても かけがえがない。愛を自分の功績で手に入れることはできない。 愛は功績ではなく恵みである」「生きることは、問われていること、 答えること」など、金言のような言葉で溢れている。 そしてそれは具体的エピソードを伴い説得力を持つ。 これらの言葉に対しての深い理解を得、そしてそれに対しどのように 感じ、これからの人生にどう生かしていくかは、 各々が、この本の頁をめくって考えて欲しい。
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