私の場合は、父が数年前に同時期に2か所のがんに罹り、現在は元気にしているが他人ごとではない。父の闘病を経験しても、とにかくがんというものは「怖い」「解らない」というイメージがありそれが再発への大きな不安でもある。
この本は、たくさんの事例を見ている専門家の客観的な情報とともに、がんの患者さん本人の体験が添えられている。がんが再発したという大きなショックを伴う出来事を冷静に受け止めるための指南書になると思った。
内容で特に気になったところは、医者との付き合い方の部分だ。 実際、父の闘病の時も手術は成功でお医者様にはとても感謝していたが、その後の抗がん剤の治療の中で父がそのつらさを訴えて相談した時に「私のやり方が気に食わないなら勝手にしなさい」というようなことを言われ、父も家族もとても悩み憤った時期があった。 そういう時でも、まずは自分が情報をたくさん持っていること、相談できる機関を知っていること、医療関係者の状況を知っていることで、冷静に対処できるのではないか。
この本を読むことで、がんをただ怖がりパニックになるのではなく、がんの再発を受け止めてどうするかということを考え始めることができると思う。 がん患者ご本人はもちろんだが、ぜひ、周りで支える方にも読んで頂きたい。
7年前に3ヵ月の自宅介護の末母を癌で亡くした。
今だ立ち直れない父に読ませてみようと思いまず自分が読んでみたが、
思ったより涙する箇所が少なく・・・。
この本の8割は作者の生い立ち、妻との馴れ初め、
作者の仕事での活躍、妻の秀才ぶりがこれでもかと書かれている。
医者になるまでの一通りの苦労はされたようだが、
その後はとんとん拍子に出世されたようで、カヌーの購入、海外でのパーティ。
奥さんはおしゃれな方だったようで、洋服に合わせて帽子、バッグ、靴を購入して
ファッションショーのように作者に披露していたそうだ。
このように一般市民には共感しがたい悠々自適な生活を送っていたところに奥さんの癌の発症。
唯一共感できたのは奥さんが亡くなる時の描写と亡くなった後の作者の喪失感の描写。
こちらは泣けた。
しかし3か月後からの彼の立ち直り方はすさまじく、
これは知力、財力がある作者だからこそこのやり方で立ち直れたのだと思う。
タクシー運転手の父に読ませたら余計に落ち込みそうなので勧めないことにする。
本屋で立ち読みしましたが、隣に並んだワシントンがんマニュアル8000円代のほうが
圧倒的に大変詳しかった。これは、やはり名前の通りレジデント向けマニュアルですね。
価格も手ごろでしょう。オンコロジー
エマージエンシーの項目はすぐ使え、わかりやすくよかった。
網羅的な入門編である。 私は本命胃がん、対抗肺がん、穴前立腺がんの まだがん患者に放っていないものであるが、 それぞれが特定されたり転移したりしているときは、 もっと専門的な本を読むだろう。 そのためのブックガイドもあれば完璧であったが、 その分★一つ減。
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