ページ数は多いですが、最後に近づくにつれ残りのページ数が少ないのが心配になり、読み終わると仕方がないので自分で続編を書き足そうかと迷ってしまいます。それほどにそこから現実世界に戻されることが不当に感じてしまうくらいに没頭できる物語です。
サイバーパンクのSFですから得体の知れないコンピュータやハッカー用語が出てきますが、機械オンチにもぜんぜん気にならない程度で、ファンタジーとして楽しめるものと思います。
ちなみに、私はエリザベスとフォアナの扱いに不満を感じています。でもスティーブンスンはもう続編を書くつもりなんかさらさらないでしょうから私は困ります。
ザ・バンドのほうは安さにつられて「ついでに」買っただけなのだが、『タイガー・ランド』が4つ星だとすればこちらはその上をいく、すばらしいできばえだった。いったい誰がこの映像を撮ったのかと思えば、なんと監督はマーティン・スコーセッシだった。映像中にも髭面で登場する。どうりで・・・。 冒頭「この映画は大音響で見てくれ」というメッセージが出る。この指示には従った方がよい。ザ・バンドの演奏のすばらしさは当然として、ゲスト陣の豪華さにも目を疑う。ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、マディー・ウォーターズ、エリック・クラプトン、ボブ・ディラン・・・。どういうコネクションなのか理解に苦しむが、ニール・ダイアモンドやヴァン・モリソンまで登場する。それがみんな、いかにも「友情出演です」という感じではなく、それぞれのライブとしても最高のパフォーマンスを披露する。ロック、フォーク、ヒルビリー、カントリー、ブルース、クラッシック、ジャズと音域も広いし、登場するゲストたちの「エスニック」的背景もユダヤ系、アイルランド系、アフロ・アメリカン、カナダ人、イギリス人と多彩だ。ザ・バンド音楽の懐の深さを感じさせる。中でもニール・ヤングの珍しく「明るい」表情と意外に「上手い」コーラスぶりには驚いた。ザ・バンドのメンバーと同じカナダ人同士だという連帯感を感じさせる。特典映像の音声解説も必聴。 ラストシーンでザ・バンド演じる可憐な「ワルツ」と、それに続く(なぜか)『グリーン・スリーブス』が流れると、ほとんどの40代50代のオヤジは思わず涙するのではないか。もちろん、登場するミュージシャンたちをはじめて見る(聴く)という若い人たちにもお薦めの一枚だ。
全体的にゲストが本当にすごかった。 特に、二ールヤングのファンは必見だと思います。 クラプトンのギターテクニックにヴァンモリソンのステージパフォーマンス、マディのヴォーカルの気合の入り方が印象的でした。
レコーディング歌手として既に40年以上のキャリアを積むバーブラの代表曲を40曲収録したベストCD。この世のものとは思えない美しい声で個性的にスタンダードやミュージカルの曲を歌いこなしていた60年代、ヒット曲歌手として次々と全米No.1ヒットを放ったコンテンポラリーな魅力に溢れる70年代、アルバム「追憶のブロードウェイ」にて原点回帰を果たし、円熟した歌の境地を見せてくれる80年代、90年代というバーブラの変遷を一気に楽しむことが出来ます。「アクの強い個性」という面が強調され、いまひとつ日本では人気が盛り上がりませんが、ディーヴァ中のディーヴァの素晴らしい世界を是非とも本CDで垣間見て欲しいと思います。
ロックビデオの中で、最高傑作のひとつだと思っています。
もう何度観たかわかりませんが、何度観ても引き込まれます。
70年代のアメリカのロックを方向付けたグループ『ザ・バンド』の素晴らしさを見事に表したライヴです。
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