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印象的な”ドンミノドミナス!!”という女性コーラス(超怖い)から始まる小夜子。小夜子の音楽は、本当に怖くて素晴らしい。いやがおうにも期待が高まります。
 5~8話は、1~4話の小夜子恐怖編から思春期苦悩編に突入という印象。
 とにかく主人公鈴木杏ちゃんも、怖い転校生栗山千明ちゃんも、体の弱い美少年山田孝之くんも、悩む悩む!!
 しかし、悩む中で文化祭のどきどきする高揚感があったり、中学2年の時にしか分からない風景があるのが素晴らしかった。個人的にはBGMが変わる7話がおすすめですが、どの回も中だるみせず面白いです。かって損ナシでしたよ。
 
 
   
 ずっと探していた「六番目の小夜子」が聴きたくて買いました。
この曲についての詳しい情報は「http://www.nhk.or.jp/drama/archives/sayoko/」にあります。
 2001年当時は「CD化の予定はありません」でしたが、ご覧のように収録されているのです。
 他の19曲とは曲調も極端に異なり、異彩を放っています。
 
 それにしても、アコーディオンでこのような演奏が可能だとは思いませんでした。驚きです。
 正直、今まではアコーディオンの音色はあまり好きではありませんでしたが、
 そんな固定観念を打ち破るような素晴らしい演奏ばかりです。
 
 
   
図書館でたまたま借りたこの本、読めば読むほど自分の高校時代に重なってしかたがなかった。重なるのも無理はない、調べてみるとなんと自分の高校がモデルになっていた。80キロの道のりを歩くということ、体験したことのない人は想像もつかないだろう。今となってはよい思い出なのだが、歩いている最中は本の中の人物たちと全く同じ気持ちだった。できることならあの頃に戻りたい、そう思えて仕方がない本だった。
 
 
   
確かに拭いきれない謎があってやきもきする所もあります。
そこは多くの方がレビューしてくださっているので、割愛します。
 
 「なぜ小夜子というゲームが受け継がれ続けるのか」
 本書は、この学校という奇妙な一体感、集団心理にスポットを当てているように感じました。
 (その表現が端的に出ているのがあの文化祭だと思います)
 
 私はこの本を、登場人物と同じ年代のときに読みました。
 自分は周りとは違う、個別に生きてる。と思っていても学校に呑まれながら生きている、そんな学生としての不安定さ、学校という共同体が生み出す奇妙さ、不気味さ。そういったものが非常によく表されてあって、ドキドキさせられたのをよく覚えています。もしかしたら畏怖に近い思いを抱いていたかもしれません。
 今読み返すともう少し落ち着いて読めるのかもしれませんが、やはり人を惹きつける魔力のある本だと思います。印象に残る言葉も多いですし、オススメです。
 
 
   
「三月は深き紅の淵を」と表と裏の関係にある一冊。読了後、「三月は・・・」も再読しました。
 両方読んでお互いの深さを味わえます。
 北方の湿原の中にある陸の孤島にある学校。
 この学校では「ここに三月以外に入ってくる者があれば、そいつがこの学校を破滅に導くだろう」という言い伝えがあった。
 そこに二月の終りの日に転入生水野理瀬がやってきた。
 不思議な風習と絶対的な権力を持つ校長。行方不明になる生徒。
 最後まで本の中の雰囲気に気圧されたままで独特の世界観が味わえます。
 読了後に「三月は深き紅の淵を」
 「殺人鬼の放課後ミステリ・アンソロジー2」の中の「水晶の夜、翡翠の朝」、
 「図書室の海」、「黒と茶の幻想」と読み繋いでいって欲しい。
 
 
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