ひぐらしのなく頃に 第二話~綿流し編~ (下) (講談社BOX)
怖いですねえ、上巻ではほのぼのした学生生活、
ちょっとしたタブーに挑戦する冒険物語だったはずなのに。
どんどん周りの人が殺されていく恐怖。
次は自分だと追い詰められていく気持ち。
誰もが信用できない。助けてくれるはずの人までも殺されてしまった。
圭一がこうなってしまったのは、言いたいこと聞きたいことを途中で飲み込んでしまったから??
言いかけたのに、梨花ちゃんに「よしよし」されて安心して自分の中で疑問を終わらせてしまったからか。
もちろん、魅音に直接疑問をぶつけてもあしらわれるのがオチだろうが、
「(祭具殿に)入っちゃったよ、ゴメンナサイ」といえばよかったのに。
ごまかそうとして、それがすっかりばれているのがわかっていてもごまかそうとして。
哀れだ。
何も真実を教えてもらえないまま、死をもってエンドになった私にももやもやした不満が残ります。
ドラマCD ひぐらしのなく頃に 綿流し編
PC用サウンドノベルゲーム『ひぐらしのなく頃に』の第2編「綿流し編」をCDドラマとして再現。豪華な声優陣と原作再現度の高さ、CD4枚組み、総収録時間5時間以上と言うボリューム感等がウリとなりますね。
原作は現在第8編中7編までリリースされており、全てをプレイしていますが、この「綿流し編」が一番無理のない、よくこなれたストーリーだと評価しています。この編に限れば、ミステリーとして充分推理可能だし、ラストなどは、いかにも"ホラー"と言った展開で締めくくられ、まとまりの良さを感じさせます。前半少々冗長感があるのですが、転調以降の展開は前作よりも原作の緊迫感がちゃんと表現されていたと思います。それでも原作の迫力には及びませんが、これは受身にならざるを得ないCDドラマと言う媒体の性質上やむを得ないでしょうね。ちなみにこの編に限った謎解きは、第5編「目明し編」でほぼなされていますので、どうしても知りたいと言う方は、そちらをプレイしてみてください。
また、「園崎魅音」役の雪野五月嬢の演技力、表現力が実に素晴らしい。非常に困難な役どころを見事に演じあげたと言う印象です。「竜宮レナ」役の中原麻衣嬢も、メインだった「第1編」を上回る好演だったと思います。個人的には「前原圭一」と「大石蔵人」に違和感を感じているのですが、これは好みの問題ですね。
平成18年4月からはアニメ版も放送されるわけですが、少なくともメインキャラについて、このCDドラマ版と同じキャスティングが発表されたと言うのは大きな朗報ですね。アニメと言うさらに制約の大きな媒体で、どのように『ひぐらし』の世界を構築し表現するのか、興味深く待ちたいと思っています。
ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編(1) (ガンガンコミックス)
原作は同人サウンドノベルとして発表されたPCゲーム。出題編として「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「暇潰し編」、次に解答編として「目明し編」「罪滅し編」「皆殺し編」「祭囃し編」の順に発表されたとのことなので、コミック化された出題編を原作発表順に「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」と読んでみました(オリジナルの「鬼曝し編」も)。
出題編のそれぞれに謎を紐解く鍵が巧妙に隠されているとのことなのですが…、分からない。でもその謎の深さもまた魅力だと感じます。まだ配布中の体験版で「鬼隠し編」をプレイしただけですが、よくコミック化されていると思います(アニメよりも良いと思います)。また購入前は編によってマンガを描く人が違うという点がどこか不安でしたが、実際はそれぞれの作者が描く違った魅力のひぐらしがあって、どこか単調にならずに編によって違ったひぐらしを楽しむことができて、今はとても良かったと思っています。
そして出題編の謎が明かされるという解答編。読むのが今からとても楽しみです。
Harrison's Principles of Internal Medicine, 18th Edition (2-volume set)
1949に1eが出版されて以来, 62年間で17回の改定を経た18e.
先人の知識の累積を手に入れることができると考えると, 安い買い物です.
(数年後に出る日本語訳は恐らく3万前後すると思います)
内科学の教科書としては唯一, 人から薦められます.
世界中で使用されていて, 特に母国語の医学書がないような国では原書で用いられているからか、英語は読みやすいです.
全体としては膨大ですが、各項目の量は適切で, 1 Chにつき大体20, 30分程度で読めます.
項目が多すぎるせいか目次は結構雑なので, 体系的に学ぶというよりは辞書的な使用法が主になりますが, 的を絞れば通読も無理ではないと思います.
各科の専門書には敵わないところは当然あるので, 教科書という域は脱しません.
対象読者も, 内科医が専門外のことで調べたり, あとはGPやスーパーローテ/ポリクリ中の研修医/学生でしょうか.
持ち歩きには向きません: 大きく重いうえ, 分冊間での参照とかあるので2冊一緒に用意しておきたいです.
各部の色分けなんかは17eのほうがきれいだったと思いますが, これは見た目の問題ですし人それぞれですね.
Rx部全体に黄色い網掛けが入っているなど、アクセスのし易さは向上しています.
DVDは何個か見ましたが, 実技はNEJMのビデオ講座のイメージです.
内科疾患で外科的治療もある場合, もう少し触れていてほしいと感じたことはあります.
本棚で眠らせないようなるべく頻繁に参照するようにしています.
ひぐらしのなく頃に 第1話 鬼隠し編 上 (講談社BOX)
いいんじゃないでしょうか。
PCでプレイ済みの私としては話の内容もテキストもほぼ原作と同じだったので、これ以降は買わなくてもいいかな…という感じでした。
アニメや漫画から入って、原作(ノベルゲーム)の雰囲気だけ味わいたいけど同人ゲームは手に入れづらい、PCが自由に使えない…という人には本屋さんで手軽に買えていいかもしれません。
良いところは
・PCいらずで原作の雰囲気を掴める。
・近所で手軽に買える。
・推理したい場面やあれ?ここってどうだったっけ?という場面がすぐに探せるので、PCではいちいち回想やTipsを見ていたのが、本だと読み比べられて矛盾やヒントを探しやすい。
悪いところは
・大きいので持ち歩きづらい。
・ボックス仕様なのでクリアカバーがかけづらい。(カバーをかけるとボックスに戻らなくなる)
・お値段高め。個人的には続きものにするなら、ボックスはいらないから普通に値段を押さえて欲しかった。
こんな感じだと思います。
音楽については、もの足りない分キャラソンやアルバムで補完して下さい、という事になるかと。
純粋に本編を知らない人が小説として読むにはおもしろいと思うので★3つです。