バンドスコア MR.BIG「リーンイントゥイット」 (バンド・スコア)
ギター雑誌等に掲載されているポール・ギルバート本人の
奏法取材をチェックされている方だと「運指が少し違う!」
と思われ部分あるかもしれないですが、全体を通して丁寧に採譜されており、
非常に参考になります。やはり、こういった技巧派バンドのコピーは
このようなスコアが無いと大変ですね。
素晴らしいアルバムなのに、一時スコアが入手しづらい状態に
あったようなので、御好きな方は早めに入手される事をオススメします。
いつ絶版になるか分からないですしね。
Suffocation
前作"Souls To Deny"はオッサンの私にとっては
SUFFOCATION復活という事実を確認するためだけのアルバムで
楽曲自体にはそれほど興奮を覚えることは無かった。
しかし今作はMike Smithのドラムの持ち味を最大限に生かし、
楽曲もかなり気合をいれて作り込まれているので、初期からのファンも納得できる出来だと思う。
ジャケはDan SeagraveからJon Zigに変わってしまったが、これがまたシンプルかつ凶悪で
非常に素晴らしい。「S」のシンボルはグッドデザイン賞もんでしょう。
さらにまたもや"BREEDING〜"アルバムからのリレコーディングで
"Prelude To Repulsion"をやってます。むしろお前らアルバム丸ごと作り直せよと(笑
15年間デスメタルを聴き続けてきたのは間違いではなかったことを確認できるアルバムです。
Effigy of the Forgotton / Pierced From Within
ニューヨークのブルータルデス/テクニカルデスメタルの開拓者Suffocationの、高品質な良盤2枚組のお得なCD。現在でもSuffocationタイプと呼ばれるブルデスバンドはたくさん出てきているが、そのスタイルが90年代初頭に完成していたという事実には驚嘆するしかない。
濃密なリフ、高速テクニカルドラム、変拍子、テンポチェンジや、スラミング、ドンシャリなサウンドなど、現在でも受け継がれるブルデスの美学がギッシリ凝縮されている。リフも展開も複雑なのだが、メリハリのつけ方が絶妙なので、「テクニカルなのはわかったけど、なんかノリづらいなー」というポッと出のバンドにありがちな失敗はもちろん無く、最後までスリルいっぱいで楽しめる。バッキバキのベースがしっかり聞こえるのもポイント高い。
個人的にはPierced From Withinのほうが好きだが、どちらも素晴らしく高品質。リフの発想だけでも感動するレベルだが、それを組み合わせた複雑怪奇な楽曲を見事に演奏するという(それまで存在しなかった)高いハードルを自分達に課し、完璧にやり遂げた2枚のアルバムは、もはや暴虐的芸術。この2枚があれば、無理して若手に手を出さなくてもいいような気がする。
テクニカルなメタル、ブルータルなデスメタルが好きな人なら買わない理由はないのでは。オススメです。