ケンコー 握 カメラグリップ 雪豹 カメラグリップ YH
カメラに個性を出したいならお勧めです。一目で自分のカメラとわかります。グリップストラップを着けた状態でも、ネックストラップも付けれる様に金具が付いているので、持ち歩く時に便利です。欠点は、パッドが少し小さいことぐらいです。女性には丁度いいくらいの大きさ。個人的には、もう少し大きいパッドが好みです。
ユキヒョウ 白銀の闘牌 (バンブーコミックス)
【キャラクター・絵柄に関して】
12歳のユキヒョウ(山口愛)が主人公です。とても可愛く描かれていますが
表紙からも判る通り、いわゆる今風の萌え絵と言った感じの絵柄なので、この手の絵が生理的に受け付けない人には苦しいかも知れません
私はこういう絵柄は割と好きなのですが、表情などが豊かに表現されていてヴィジュアル、キャラ共に魅力的に感じました
また、主人公はユキヒョウですが、ZOOの園長(風間巌)の見せ場もとても多いので、園長好きの兎ファンの方も確実に楽しめると思います
兎の別のスピンオフ『シャモア』では園長がずいぶんヤサヤサしたヴィジュアルでしたが、今作ではヴィジュアル・ハードボイルドさ共に兎本編に劣っていません
【ストーリーに関して】
今作のストーリーの原作が伊藤誠さんによるものだからでしょうが
兎のスピンオフの別作シャモアと違い、兎本編の世界観を壊すことなく
むしろ上手く綺麗に本編と繋げていて兎ファンにとって嬉しい仕上がりとなっており、読み応えがありました
【闘牌に関して】
兎本編では「絶対強運! 持続型相対強運!」とか何とかトンデモ能力展開になっていますが(それはそれで面白いんだけども!)
今作はユキヒョウの得意技である「捨て牌読み」がメインとなった本格闘牌シーンが描かれていて
敵との読み合いが交錯する展開がアツいです
(多少無理はあるものの)高度で論理的な読みが終始展開されるので、キャラクターのやりとりだけでなく、麻雀シーンそのものも期待以上に楽しめました
【総評】
愛ちゃん可愛い! 園長かっこいい! 闘牌アツい!
続編は期待出来ないだろうけどそれだけストーリーが上手く収まっていて面白かった!
雪豹 (ハヤカワ文庫NF―ライフ・イズ・ワンダフル・シリーズ)
ある作家が知人にさそわれるまま、伝説の動物を求めて秘境にわけいるが・・・という実話。
至高の動物を求めて至高の境地に立ち至った男の冒険を時に内面の精神に重ね合わせながら語られる驚異の探索行。その精神の探求は仏教、ヒンドゥー教を援用しながら人間の内宇宙に達し、その秘境探索行は人間の極限に至る凄絶さを辿るという圧倒的な自然観察文学。
特に印象に残るのがこの著者の東洋哲学、東洋宗教に関する深い洞察でどうしてこの西洋人はここまでの境地に達したのか不審に思うほどで私みたいな不埒な東洋人も逃げ出しそうな、殆ど解脱の境地にたっしているのではないか、と思ってしまいました。よくあるミーハー的な東洋趣味ではなく例えばトレヴェニアン「シブミ」等よりは心の奥深い所で東洋の精神世界にたっしているように感じました(比べるのが変か)。
自然の描写も迫真的で実際体験した人でないと書けないような過酷な状況にも圧倒されました。途中で垣間見る動植物にも観察者の鋭くも暖かい視線が注がれ読んでいて何とも言葉にならない思いに満たされました。私も雪豹を見てみたくなりました。
その他にも亡き妻への思いや別れ別れになっている息子への感慨にも胸に迫るものがありました。
そしてこの本で東洋哲学から著者が学んだと考えられるメッセージ、「今現在が一番大切」という思想に感銘を受け、自分もそうあるよう努めようと思いました。
最終的に著者のマシーセンが雪豹にであえるかは興を削ぐとまずいので書きませんが、とにかく自然観察文学に自己省察を絡めた最高の本として久々に圧巻の読書体験でした。