フリー
2年ぶりのアルバム。今更だが、この人のセンス・アイディア・音楽の懐の深さには、改めて
恐れ入る。
前作よりもファンクandヒップホップ感が、より強まった感じで尚且つ、そこかしこにマーカス節が、これでもかと炸裂している。
恒例となった、スタンダードナンバーのカバーも良い。(選曲センスにニヤリ)
また、これまでより若干、マーカスのドンシャリ音色がナチュラルに聞こえたのはわざとだろうか、オールドフェンダージャズベのサウンドに近い乾いた音で、個人的にはとても良かった。〈最近はキンキンしすぎていたので)
付属のDVDも楽しめました。
サンライト
最近買ったシンセに付いているけど、どー使うの?。
ついつい、報道番組の「以前、犯罪をしていた人の声」wで使われる
使い方になっちゃいますネ!。
しかし、音楽的(何が音楽的は各々違いますが)に具体的に、
ヴォコーダーをどう使っているかの好例として、私はこの作品を押したい!。
美しいハーモニーの中で「歌う」ヴォコーダーメロディー!。
ともかく、クラフトワークのアウトバーンを聴く前に、まず、これでしょう。
ただ、いわゆる、ジャズの名プレイヤーの演奏ですので、ヴォコーダー無しの
アドリブで構成される作品(後半は特に)は、(アドリブは聴き方を要求してくるのでポピュラー
に成り辛いのかもしれませんね)、合う人、合わない人がいるでしょう。
しかし、所謂、LPのA面にあたる部分は、万人にお勧めしたいと思います。
NEVER ALONE
ポール・ジャクソン・ジュニアのリーダー作としては4作目になる作品で、リリースは1995年11月、このCDは2008年12月の再発盤になります。再発に際してHi Quality CD仕様になっています。
このHi Quality CDとは『通常CDよりもグレードの高い、液晶パネルに用いられるポリカーボネートをディスク基盤材料に使用し、従来のアルミニウムに換えて特殊合金を反射膜に採用した、高音質の音楽用CD』という事で、マスターの再現性に優れているようです。
さて作品の内容についてですが、日本盤ライナーノーツの言葉を借りれば『"デュエット"で、サックス、キーボード、ヴォーカル、ベースなど、彼はそれらと対話することによって、想像力に富んだ、ハートのある本物の音楽をきかせてくれる…』。
デュエット相手のゲストミュージシャンもハーヴィー・メイソン、アール・クルー、トム・スコット、レイ・パーカー・jr.、ジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダー、ジョージ・デューク、シーラ・E、他、豪華な面々です。
アメリカ西海岸の香り漂うジャズ/フュージョン、ポール・ジャクソン・ジュニアも爽快に、そしてメロウなソロをとっています。それにしても良い音を出すギタリストですね、私もすごく好きなプレイヤーです。
特に6曲目の『Knight Time』という曲はジョー・サンプルのキーボードにウィルトン・フェルダーのサックス・ソロ、さらにジョージ・ボハノンのトロンボーンも加わって、そこにポール・ジャクソン・ジュニアがクルセイダーズ時代のラリー・カールトンを彷彿させるプレイを披露していて、私の特にお気に入りの1曲です
爽やかでメロウで適度なスピード感があって、聴いているとすごく気持ちのいい作品ですよ。是非お勧めします。
スムース・ジャズ 4CD輸入国内盤
コンセプトは近いんでしょうか?実際アメリカのFMスムース・ジャズ・ ステーションは知りませんが、打ち込みに楽器を奏でるタイプじゃない(あのグルーブは好きですが)です。あるコンピの"フリーソウル"ににありそうな曲ばかりです。音質良し、歌詞、解説付き 。これだけ名曲集めること考えればお得ですよね。個人的ミニーの曲がフェイドアウトじゃなくよかったな…。
シークレッツ
70年代なHerbie先生を最近になって聴き始めた新参者です。他にSunlight、Mr.Hands、Thrustと聴きましたが、2人のカッティング名手(Melvin"Wah Wah"Watson/Ray Parker,jr.)がタップリチャカポコしてるこのアルバムが一番聴く回数が多いかも。
ファンクなリフで引っ張っていく#1からアタマがボーっとしてくるって言うか、ちょっとトランス気味になれるのでお疲れナ会社帰りに山手線の中でずーっと聴いてます。ヘンな奴?
で、気がついたのはこのアルバム、ライブの為の予習用って事なのかも。例えばもし「処女航海」の頃のライブと、この頃のHerbieのライブ、どっちか一回だけ行けるとするとどっちにしますか、的な。ワタシは断然この頃ですねぇ。アブラギトギトのマスター達が紡ぎだすグルーヴ重視時代を是非、体験してみたかった・・・。いや、ファンクラブ予約日じゃなくて普通の日でOKですがね(ウへへ)。