玄米せんせいの弁当箱 9 (ビッグ コミックス)
1巻から読み続け、古本屋に売られることなく我が家の本棚に鎮座し続けるこの作品。 トイレ飯、孤食、料理をしない(できない)母親・・・現代の食にまつわるあらゆる問題がリアルに描かれていて考えさせられます。 “カラダは食べたものからつくられる。今日あなたが食べた食材が明日のあなたのカラダになる。”―――さぁ、私は私のために何を食べようか。
玄米せんせいの弁当箱 10 (ビッグ コミックス)
毎巻楽しみにしていた
[玄米せんせいの弁当箱]は
第10巻が最終巻となった。
1食目(第1話)「ありがとう」は
『弁当の日』を小学校でやってみようと
玄米先生と教員の先生方が考える。
小学校の先生の1人[宇部先生]は
弁当の日を面倒に思うのだが・・・。
この話で玄米先生が宇部先生に述べることは
自分には少々耳の痛い話であった。
料理を作ってくれた人に
感謝はあっただろうかと
問い掛けられるのだ。
私の母親や家人が読んだら
どう思うであろう。
最終話『食べることは生きること』は
前・中・後編の3部作だ。
玄米先生と師匠の茶花先生が
なにやら計画を立てている。
「また何かはじめたか」
と思う学長らだったが、
それはもっと壮大なものであった・・・。
最終回の中で、
これからの日本に対し提案がなされている。
「みんなで力を合わそう」という
作者・魚戸おさむ先生の力強いメッセージがある。
作中に登場する[理想郷]は
「本当だったら良いのに」と思うと同時に
今の私たちの食生活を鑑みると
やはり考えさせられる内容だ。
しかし、ついに終わってしまった。
漫画でもこういった良書は
なかなか出会えない。
ぜひ『特別読み切り』などで
「続・玄米せんせい」が読めますよう
ひたすら祈る次第である。
食卓の向こう側 コミック編〈1〉
マンガだから読みやすかったです。マンガだけど小論文対策で本を読んでいる人にもオススメです。大切なことがたくさん書いてあったのでメモをしながら読みました。そして何回も読み返しています。何回読んでも感動します。早く続きを発売してほしいです。
ひよっこ料理人 1 (ビッグ コミックス)
漫画ですから戦うヒーローに憧れるというのが今までの自分の選んできた
漫画に多かったのですが、こちらの作品は今まで手に取ってきた漫画のどれとも
違う内容でした。
暴力やHなシーンは皆無。料理漫画にありがちな「勝負」というものもありません。
この大変な時期に子供向けの料理教室を開くという、無謀とも思える主人公の
行動でしたが、ひとつひとつ着実に前に進んでいる姿に惹かれました。
漢字にふりがながふってあれば、低年齢のお子様にも読んでほしい作品です。
食育という意味でもいい内容をしていると思います。
たまたま立ち読みで手に取ったビッグコミックオリジナルで第1話を読み
単行本化されるのを楽しみにしていました。たまたまこのレビューを読んだ方にも
是非読んでもらえたらなぁと思います。
自炊男子 「人生で大切なこと」が見つかる物語
幸せに暮らす家族の場面から始まる物語。笑顔の子供と妻を眺めながら、今を得られたであろう大学生時代へと回想する。いささか刺々しい語り手の事を想い、諭そうとする周りの人々。それに反発してしまう語り手。そんな語り手と、たまたま出会った女性がもたらした、大切な考え方(いただきますの意味とは…)。そこに料理が絡み合い、語り手の成長へと展開していく。成長した語り手が覚る、今まで自分を支えてくれた人々への感謝と、その言葉の重み。TSUTAYAで立ち読みしてしまった僕は、不覚にも泣いていました。故に皆さんには、購入するか図書館で借りて家で読むことをお勧めします。最後に、語り手が過ごしたであろう長い時間を、わずかな時間で得られた事に感謝します。まさに、良質の料理を頂いた如く大変満たされました。ごちそうさまでした。