QED 鬼の城伝説 (講談社ノベルス)
岡山県総社の外れの小村にある鬼野辺家では「鬼野辺の釜が鳴ると、主が死ぬ」という。その鬼野辺家の長男健爾が、南京錠のかかった土蔵の中央に生首、土蔵の隅に胴体が転がった状態で発見される。発見者は婚約者の妙見明日香。明日香の友人の投書を受けこの怪奇事件の取材に行く小松崎。それに合わせた崇の吉備津彦命に関わる神社探訪と奈々・沙織の同行。その案内役を明日香の友人達が努める。吉備津神社に伝わる「鳴釜神事」。吉備津彦命による温羅退治伝説。温羅の本拠地とされた鬼の城。桃太郎伝説の含意。伝説・伝承と征服された吉備の製鉄(タタラ)の民との関わりが崇により明らかにされていく。一方、その友人を仲介に鬼野辺家の言い伝えに絡む殺人事件の謎解きに崇が関わっていく。各ストーリーが並行して展開されながら、「鬼」という語が接点となり、また「鬼」とは何かが明らかになる。吉備路の伝説・伝承の裏読みに導かれ知的好奇心をそそられた。吉備路観光の際には手軽な深掘りガイドブックとして携えていき、再読したいものだ。
桃太郎電鉄20周年 ハドソン・ザ・ベスト
桃鉄は初代を少しやって、懐かしくなったのでかいました。
大震災などでいくつかのゲームが販売中止になったこともあって、
買ってみようかなと。
地理の勉強に少しなるから何回かはやって損なしだと思います。
桃太郎伝説
時代の流れを感じますね。
もしも87年に自分が小学生なら文句なしに楽しめたはずです。
しかしながら今の世代の自分がやるならしんどいです。
とことん日本風にこだわり昔話を詰め込んだというアイデアは
すごく面白いです。
だけど、少し遠くへいくと瞬殺されてしまう敵の理不尽な強さや
全体的なゲームバランスの悪さが残念です。
アイデアや和風にこだわった点はすばらしいの一言です。
桃太郎はニートだった! 日本昔話は人生の大ヒント (講談社プラスアルファ新書)
面白かった!
とにかく面白くて、1時間程度で一気に、感心したり、笑いながら楽しく読めました。
まるでバラエティー番組でも見ているかのように、愉快な裏話を多く知ることが出来ました。
いろいろ面白い話はありましたが、中でも、「カチカチ山」の<婆 汁>。
じつは絵本ではカットされていましたが、、口頭の語りでは聞いた覚えがありましたが、これを読んで、記憶がはっきりしたのと、その恐ろしさと残忍さがよくよくわかりました。
著者の「弛緩」のお話がありましたが、確かに、人を惨殺したり傷つけて最後は言葉で謝って許されるというのでは、幼児教育にゆるみが出ます。
ここまでも人を傷つけたり、命を奪えば、その自分の命を持って償わねば許されないのだという教訓が、残酷だという理由で、すっかりカットされてしまったことが、最近の少年犯罪問題にも通じているのかなぁと考えさせられました。
他に、浦島太郎は実は亀と結婚する話や、一寸法師の汚い策略のお話、桃太郎の侵略者ぶり、とにかく盛りだくさんの本当の昔話とその意味がわかったりします。
お薦めの一冊です。
桃太郎伝説1から2公式ガイドブック (ワンダーライフスペシャル―ハドソン公式ガイドブック)
全体Mapや、1から2へのタイムカプセル(井戸に入れておく物)の内容などは
記載されていて便利だが、Map中の宝箱や、トラップの位置が記載されていないので
非常に役にたつとは言えない。