ザ・ドミンゴ・コレクション~ドミンゴの魅力
ドミンゴともなると全ディスコグラフィーを網羅するのは、初心者にはかなり厳しい。まずこのベストを聴くと、いかにドミンゴが優れたテノールかわかるでしょう。本来は舞台で5感で理解するべきですけど。とにかくドミンゴ入門には欠かせない1枚。
エドガー・ケイシーのキリストの秘密
エドガー・ケイシーのリーディングによって明かされた聖書の神秘の謎が本書で明らかにされる。
キリストは、最初にアダムとして、この世に現れ、30回の転生を重ねて最後にキリストとして輪廻転生を終える。アダムで始まりキリストで終わるということは、まさに聖書の最初から最後に重なっているのだ。
私は、この本を読んだ時、聖書とはキリストの歴史そのものなのだと気づき衝撃を受けた。
私の知る限りでは、キリストについてここまで詳細に行ったのは世界にリーディングを行うことの出来るリーダー多しとはいえ、エドガー・ケイシー以外にはいない。リーダーには、それぞれ、得意分野があるようだが、日本では東京のARIの浅野信さんがこの分野のリーディングや解説に優れておられると思う。
キリストはアダムからキリストに至るまで、30回の転生を重ねているが、その間、旧約聖書に出てくるいろいろな人物として転生していることを本書は詳細に記述している。
キリストはモーゼのような大物ではなく、旧約聖書の大物達の周囲にいてさりげなく愛を伝え
ている人物としていることが興味深い。
本書の内容を信じられるかどうかは百人百様であろうが、聖書をはじめ、哲学書、神学書、ニューエイジ系の多くの本を読んできた私も読後、これほどの衝撃を受けた本は数少ない。
多くの方、特に、「神とは何か」を問うている方々には是非、本書を読んでいただきたいと強くお薦めしたい。
イエスの生涯 (新潮文庫)
文中で、何度も何度も繰り返されるのが、イエスが現実に対して、
「無力の人」であり、「役に立たぬ人」であり、「何もできぬ人」だったということと、
ペテロをはじめとした弟子たちは決してイエスの理解者ではなかったし、
「弱虫」で「ぐうたら」で「臆病」で「卑怯者」で「駄目人間」だった、ということである。
そして、イエスは死して神格化され、弟子たちはイエスの死後、
自らの命さえかえりみずにイエスの教えを広める心強き人間となる。
著者は言う。
『私たちがもし聖書をイエス中心という普通の読み方をせず、
弟子たちを主人公にして読むと、そのテーマはただ一つ------
弱虫、卑怯者、駄目人間が、どのようにして強い信仰の人たりえたかということになるのだ』
これはあくまでも、クリスチャンであった遠藤周作が自身の研究に基づいて創りあげた本である。
内容が正しいのか間違っているのか、そんなことを考えても仕方がない。
ただ、クリスチャンでもない俺が、イエスやペテロやキリスト教への興味がもとで読み始めて、
最初は歴史や人名や地名に苦手意識を感じつつ、読み進めるにつれて、
無力で役立たずだったイエスの苦悩や、弱虫で卑怯者で駄目人間な弟子たちの心理に、
徐々に引き込まれ、魂を揺さぶられる思いがしたことは確かである。
愛と罪の十字架 (ハーレクインプレゼンツスペシャル)
ヒロインのマギーは、15歳の時に母親殺害の無実の罪で実刑を受け、また、ヒーローのショーンは殺害現場を検証した中の一人の新人警察官でした。
ショーンがマギーに恋するには?恋したと思うには?
なんだかあっけなく早いような気もしました。
ラブラブという感じもなくロマンス的には軽いかなあ。
でも、真犯人を探していくストーリーは面白かったです。
推理も楽しませてくれましたし、ハーレクインではロマンス以外での当たりでした。
愛への道―十字架の聖ヨハネの生涯と教え (聖母文庫)
十字架のヨハネの主要著作は殆ど日本語で翻訳され出版もされているが、これらの著作だけで十字架のヨハネの教えを理解するのは、かなりの困難を要する。
彼の人柄や、著作の位置づけなどについて概説する書物は幾つかあるが、その中で一番、中庸な線を行っているものの一つが本書だと思う。
もちろん、ごく薄い本であるし、必ずしも全てを網羅的に概観できているわけではないが、少なくとも大枠を外さずに十字架のヨハネの教えに触れていくには、最低限の情報を入れていると思う。
いきなり十字架のヨハネの著作に触れて挫折した人や、これから十字架のヨハネの著作に触れようと思っている人は一読しておいて損はないと思う。