おまえが嫌いだ [DVD]
郡司郡司郡司! 愚かで可愛くて切ない郡司!
自分の外にある美しいものを信じたくて信じたくて、真っ直ぐに一生懸命に信じてる。
愛あっての生だと本気で思ってる。
ありがとう、ごめんなさい、と安奈が言う言葉を一つ一つ大切に受け取って喜ぶ子供のような郡司。
短絡的で前しか見なくて。愛嬌たっぷりで男らしくてみっともなくて。
そして信じた全てのものにことごとく裏切られる可哀想な郡司…。
表現も物語りも荒削りなんだけど、すごく切なく胸をわし掴みにされるような映画でした。
暴力的なシーンもありますが、そこは本筋ではありません。
手垢の突いた表現ですが、この映画には「不器用な愛」が描かれていると思います。
後半はずっと涙が溢れ、エンディングロールでまた号泣。
視聴後、私はちょっと映画「レオン」を連想しました。
主演の松田賢二さんのファンなら全編が見所と言っていいでしょう。
軽い口調、イタリア人みたいなオーバーでナルシスト気味の動きも郡司という役柄にはまっていて、松田賢二の持つケレン味と、独特のピュアさがいかんなく発揮されています。
特にラストの鬼気迫る演技が素晴らしくて、胸が痛くなりますよ。
新・鉄子の旅 2 (IKKI COMIX)
前シリーズは、一般人代表の菊池直恵さんが横見さんの鉄濃度の高さに驚き、呆れ、笑い、共感し、といういわばギャップを楽しむ構図があったのですが、今シリーズはその構図に頼らない所から始めなければならないという、ハンデキャップがあります。それを補うものがというか、ほあしさんを助ける村井美樹さんを筆頭とするみんな、というわけなのですが、みんなで楽しく旅行するその楽しさはうまく描けているかなとは思います。描写力、構成力などは菊池さんにくらべるのはやはり酷というものでそこは温かい目、長い目で見守る必要はあるでしょう。村井美樹さんのフォトエッセーのページを増やしたり、編集長さんら同行の人たちの言い訳などの活字を増やしたり、充実させるための手段はいろいろあろうかと思いますが、ほあしさんはこのまま一生懸命ほあしさんの路線で描き続けてほしいものです。個人的には村井美樹さんの大阪人的部分に期待しています。京都に産まれ大阪で育ったという彼女の面白さがこのシリーズをオオバケさせるかも。
くりぃむしちゅーのたりらリラ~ン ベタドラマDVD 恋愛ドラマは散々ハラハラさせておきながら結局ハッピーエンド編
初めてレビューを書きます。
深夜枠OAの時はほとんど見ていたので,早速購入しました。
ベタドラマ自体は,やはり良いっす。
DVD中で真鍋かをり女史も「今年一番感動したドラマ」のようなことを言ってましたが,
確かに下手な(失礼!)ドラマを1クール見続けるより,ずっと良いっす。
ただ,他の方も書いていらっしゃいましたし,他のサイト等にも書かれてありましたけど・・・。
やっぱり,OA時と挿入曲が違うのは「いただけない」っす。
「OAを見ていない方々」も購買対象にするとすれば,
戦略的にこの価格がギリギリの価格帯ということなんでしょう。
著作権使用料と販売価格設定等の関係で,スタッフの方々も
「断腸の思い」で曲を差し替えたんでしょうけど・・・,非常に残念です。
例えば,今回発売したのを「スタンダード版」とし,OA時の挿入歌を
そのまま使ったものを,少し高い価格帯で「オリジナル版」として販売するってのはどうでしょうか?
売れると思うんですけど。
あしたがあるから DVD-BOX
今井さんは、事務所がいいのか、出演したドラマに駄作がないように思います。
このドラマも、リアルタイムで見ていて大好きでした。
社長の思いつきで社内での立場が逆転する恋人の石橋稜とのやり取りが面白いです。
今井さんが唄っている主題歌ピースオブマイウィッシュが流れるエンディングもいい感じ。
新・鉄子の旅 1 (IKKI COMIX)
良い・悪いと評価がかなり分かれていますが、僕はお勧めです。
確かに前作の菊池先生の作品と比べるとはじめのうちはギャップを感じるかもしれません。しかし、いきなりドッキリ風に行った取材先での出来事や初めての取材での過酷さ。これは、取材した本人にしか分からないと思います。そのような中で「旅のエッセイ」とだけ言われて行った取材先で全く経験のした事を無い事をしている。それだけで頭がパニックになったと以前、ほあし先生とお話しをする機会があったときに伺いました。ましてや、当時はまだ専門学校に在学中。菊池先生と同じレベルを求める方がかわいそうだと思います。しかし描かれている絵だって回を重ねるごとに良くなっていると思いますし、何より彼女の懸命な頑張りがひしひしと伝わってきます。
僕にとってはほあし先生の「新・鉄子の旅」も菊池先生の「鉄子の旅」に全然負けてないと思います。