図書館はコミュニティ創出の「場」 会員制ライブラリーの挑戦 (ネットワーク時代の図書館情報学)
「世界中のどこにも類似するもののない、全く新しいコンセプトのライブラリー」と形容し、<イノベーション創出の場>としての図書館を実際に造り運営している小林麻実氏による実践的ライブラリー論。
小林氏が会員制図書館として著名なアカデミーヒルズ六本木ライブラリーを造った理由や創造の経過を知りたい、と思った。
既成の図書館のイメージからは、なぜ会員制なのか、なぜ本を貸すのではなく売るのか、がよく分からない。有料会員制ライブラリーには、賛否両論があるだろう。しかし、「図書館は何のために存在しているのか」と根底的に問う人には、本来こうあるべきだという「場所」へ導いてくれる。
会員数3000名以上の知的エグゼクティヴが日常的に利用、というより活用している実態がみえてくる。組織(企業等)への帰属が長期的に安定していた時代から、必ずしも保証されない時代だからこそ、情報と人が出会う「場」としてのライブラリーに新たな存在価値があると説く著者の覇気に圧倒される。
現状の公共図書館等のあり方に満足できない人にとって、本書から得られるものは大きいはずだ。
悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)
エレベーターの中に閉じ込められる 男3人と女一人。
章ごとにそれぞれの視点で描かれていて、それぞれの物語があるのがおもしろい。
人によって同じ出来事がこんなにも違う物語になるのか〜っていう驚きがある。
おかまが暴走する場面は笑えた。