終わりなき即興曲(トッカータ)―ソード・ワールドRPGリプレイ集スチャラカ編 (3) (富士見ドラゴンブック)
名作。
と一言書いて終わりにしてしまいたい。
使用しているルールが初版、セオリーも確立していない最初期のプレイ風景を収めたリプレイなので、今の目で見ると多々首を傾げたくなるところがあるが、
プレイヤーキャラクターたちと時に共にゲームを盛り上げ、時に激しく戦いゲームを引き締めるGMのプレイングは必ずゲーマーの参考になるだろうし、
生き生きとしたキャラクターたちの姿を追うだけでも楽しめる。
TRPGに興味があるなら、必読の一冊だ。
詩羽のいる街 (角川文庫)
山本弘の最新刊。しかし、SFではなく、普通の(?)小説。山本氏の作品としては初めてじゃないでしょうか?
普通の小説とは言っても、そこはそれ山本弘、確かにSFガジェットは一切出て来ず、超常現象も起こらない、現代の地方都市を舞台にした長閑と言えば長閑な作品ではあるのですが、設定は相当に〈ヘン〉です。つまり現実には相当無理というかあり得ないような能力の持ち主の女性が主人公なのです。そういう意味では、これは一種の超能力モノとも言えるかも知れません。
彼女(詩羽)の能力とは、人の持つ才能や悩みを見抜き、別の人と結びつけ、その開花や解決をもたらす触媒のような類稀れな力。この力を発揮して、大勢の人々を助け、感謝され、その代償に食事と寝るところを提供してもらい、金銭は一切持たずに暮らしています。こういうのって、あまり今まで聞いたことがありません。そういう点でとてもユニークな設定です。山本弘のおおらかな性善説的人間観が横溢した作品と言えるでしょう。
4話からなる連作短編で、それぞれに語り手の違う一人称形式で語られます。語り手は彼女と初めて出会う、それぞれ問題を抱えた人々です。深い洞察と持ち前の会話力と途方もない行動力、関係調整力をもってその人たちの心のひだに深く触れて優しく解きほぐしていく、その過程が心地よいのです。非常に読後感の良い作品です。
SRHF10 ダイヤモンド 144/430MHz帯フレキシブルハンディーアンテナ(レピーター対応型)【広帯域受信対応】 SMA型コネクター
DJ-X8にて使用してます。 純正アンテナ並に受信します。
エアバンドはVHFは厳しいですがUHFなら少々です。(近所で屋外受信ならOK)
SRH805も持っていますがこのアンテナを購入してから使用頻度が少なくなりました。
決定版 仲宗根美樹
「病葉」(わくらば)などという普通出てこない単語で始まる「川は流れる」。大きな抑揚も特徴的なリズムもない曲で、普通に歌うとひたすら地味なだけになるのですが、仲宗根美樹の低い音程から入り、テンポを限界まで引きずるダルな歌声のおかげで、何というか歌詞が沁みてきます。ある程度歳を取らないと判らない諦観ですね。
バタヤンが歌うと可憐な娘が思い浮かぶ「島育ち」も仲宗根美樹のはなかなか色っぽく迫ってきます。他には「しのび逢い」が綺麗な作品ですね。西島三重子さんが歌ったら合うだろうな。「山のロザリア」風な「ユキコの灯」は芹洋子さんか。「平戸慕情」では高い方の声を使って可憐に歌っていて、これを更に三度くらい上げると杉田愛子さんや藍美代子さんに合いそうだなあ。
2007年のベスト盤と同じ内容です。「新譜」としてカタログに載せる都合なのかもしれませんが、ネットでフラットな検索ができる現在、こういう出し方はどうかという気はします。
仮面ライダー(エターナル・エディション)
このCDの最初の1曲を聞けば納得できます。「レッツゴーライダーキック」のテレビサイズですが、他のCDでは収録されていない冒頭のオートバイの音、最後に流れるあのナレーション(仮面ライダー本郷猛は改造人間である。彼を改造したショッカーは…)が聞けます。またこれらのナレーション入りのテレビサイズが2号ライダー編、新1号編、また新1号のライダーアクションのオープニングのものも収録されています。これだけでも買う価値があると思います。初期の仮面ライダーと戦闘員が戦ってるところなどに流れるBGMや、2号ライダーと滝がショッカーと戦ってる時などに流れるBGMなどを完全収録しています。特に初期(旧1号など)の仮面ライダーの音源がすごいです。さらに特筆すべき点は3枚のCDのディスク面に、旧1号、2号、新1号がそれぞれプリントされているという点です。持っているだけでも嬉しくなるはずです。ディスク1の、旧1号のは有名なサイクロンでの変身シーンです。またジャケットにも凝っていてやはりそれぞれの期の印象的なシーンが載っています。例えばディスク2の、2号にあたる期のジャケットは魔人サボテグロンとの戦闘シーンです。ぜひ僕と同じライダーファンの人達、このCDをみなさんが思い出に残ってるシーンとダブらせながら聞いてください。最高ですよ!