シベリアン・ドリーム〈上〉
スーパーモデルの自伝ということで様々なメディアで取り上げられたが、そのへんのタレント本とは訳が違う。
自分はソ連崩壊時のレーニンの銅像を民衆が倒す映像を子供の頃TVで見ていた記憶があった。
崩壊までの共産主義の下で抑圧された一般の人々の生活がどんなものか想像しえなかったが、10代の少女なら誰でも興味のあるファッションさえも厳しく咎められる中、著者は果敢に自分の意思を最後まで貫き通す。
その堅い意思はやがてソ連の反体制の思想を持ち、小さな村から国を出て世界へと飛び立っていく。
若い女性にぜひとも読んで欲しい本。
ほんの少し日本から離れた場所で同世代の女性が必死で勇敢に生きていたということを知ってほしい。
文章も洗練されており、時間を忘れてどんどん引き込まれてしまう。
Small Animal Dermatology: A Color Atlas and Therapeutic Guide, 3e
アトラスだけに写真が多く説明のときに非常に重宝します。
治療も簡潔に書かれており非常に読みやすいです。
2ndと疾患の順番(発生率順との事)や分類場所が違っていたりするので2ndに慣れていると、
いつもの写真を見つけるのに若干手間取ったりします。
しばらくすると訳本が比較的安価?で出ますのでお金のある方はそちらをどうぞ。
こまめに最新バージョンが欲しい方はこちらを。
2ndに比べ鳥やエキゾチックが追加されたり、薬の処方がアップデートされております。
まだあまり読んでいないので処方の変化に気づきませんが。
Close to the Edge
このイエスの最高傑作の紙ジャケ盤も今月再発されたのだが、あっという間に品切れになったようですね。
’03年盤から乗り換えたのだが、こちらの方が音質は優れている。ISAO KIKUCHI氏の’09デジタル・リマスタリングの出来が良いのか、SHM−CDとの相性が良かったのか、それら2要素の相乗効果なのかは不明だが、このイエスの時を超越した傑作をさらにひきたたせる素晴らしい音に満足している。例えば同志の冒頭のアコギの響きの深さ・広がりからして’03年盤との違いは明らか。同志(オルタネイトヴァージョン)の途中で音が弱くなる瞬間があるのは’03年盤と同じだが、本エディションの方がその弱音になる時間が短い。これもKIKUCHI氏の手柄だとしたら、その手腕に敬意を表したい。
表裏エンボス加工を再現した紙ジャケの感触も抜群。ツルっとした紙ジャケにはない温かさを感じる。そして見開きジャケットの内側にロジャー・ディーンの夢のようなペインティング。ここももちろんエンボス加工あり。
聴覚と視覚に触覚がプラスされた総合アートの、名作中の名作。当面は本エディションが「危機」の決定版であり続けるだろう。