ニューイヤー・コンサート2002 小澤征爾指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 [DVD]
こんな指揮者いるでしょうか? 頭のてっぺんから指先爪先まで躍動しています。 表情で全身で音楽を表現しています。ホールがウィーンがオザワワールドと化しています。
好みは分かれると思いますが、楽曲のもつダイナミズムや叙情性のようなもの、あるいは指揮者の解釈といったものはやや強調されて?明確に伝わってくるので最後まで飽きさせません。
日本人としてのひいき目もあるかもしれませんが、この作品を観た後、小澤征爾こそ世界一の指揮者だと胸を張って言いたい気持ちになりました。
ベートーヴェン:交響曲第5番&第7番
私の知る中では一番パワーをもらえる第5です。
他の方もレビューされていますが、とくに第4楽章がいい。ほとんどの指揮者がレガート気味に処理する部分に明確にアクセントをつけています(どこかは聴いてからのお楽しみ)。これがいい、これによって曲の緊張感が保たれる、というか全体がより引き締まった印象になる。
日本では「運命」と呼ばれ、子供の頃から開始部分ばかり聴かされてきたので悲惨な曲だと思っていましたが、全曲を聴き、様々な逸話を知り、今では思い出したように聴く好きな曲です。
他の指揮者・オーケストラのものも(相当)いろいろありますが、聴いた後の充実感(解釈・演奏者・録音が揃って)では最高度にあると個人的に評価しています。特に最近のあっさりした解釈とは全く違うものです(古楽器風を否定する者ではありませんが・・・)。
初めて聴く方に特にお薦めしたいですが、時代のトレンドとはちょっと違うところが気になる点。それでも2枚目くらいには聴いて欲しいです。そして出来れば大きなスピーカーで・・・曲・演奏の力というものがどういうものか、感じていただけると思います。
※ジャケットの写真ですが、以前の輸入版にあったもの(指揮棒をかざしているもの)を何故使わないのでしょう。勇ましい感じがして気に入っていたのですが。メーカーさん再発するときは検討してくださいね。
正しい楽譜の読み方 -バッハからシューベルトまで- 〜ウィーン音楽大学インゴマー・ライナー教授の講義ノート〜
楽譜にアーティキュレーションの指示がない古典の曲の,演奏速度や装飾音の決め方を教えてくれる本である。
ウィーン国立音楽大学のセンセイの講義をベースにした本だが,薄いし,平易な書きぶりで,エピソードも豊富なので,楽しく古典の演奏法の知識が身につく本である。
ヨーロッパの宮廷のダンスは,日本の参勤交代と似た意図があり,各地の領主を強制的に城に集めて,謀反を企てる暇がないようにするシステムだったとか。
大広間で椅子に腰掛けるのは,王族のみ。残り全員は何時間も立ちっぱなし。
メヌエットなどは1度に1組だけが10分ほど踊る曲なので,皆,二人一組で待機して,何時間でも飲まず食わずの立ちっぱなしで踊る順番が来るのを延々と待ったのだとか。
などなど。
解説もリアルに場面を想像できそうな表現であり,音楽の歴史への理解も深まった。
弦楽器や管楽器で,バロックの曲を弾くことのある人には,楽しい本だと思う。
愛蔵版 ウィーン・フィル魅惑の名曲 ベスト・オブ・ベスト (小学館CDつきブック)
CDの収録曲は満足なんだけれど、CDの収容部分の
あけ方に戸惑いましたね。
最初、箱になっている上のふたのビニールテープを切って
開封したんだけれど、なんか使い勝手が変。
よく見ると、「ビニールシートをはがして」と小さく説明が。
それでふたのテープを貼りなおし。
そのあとビニールシートをはがし、捨てようと思いクシャクシャ
にした後で、このビニールは再使用するんじゃないかと考え直し。
それでクシャクシャを伸ばして、また、貼りなおし。
結局どうするのかがベストかわからずじまい。
いまは貼りなおしながら使ってますが、粘着部分の縁の印刷が
はがれ始め、ほんとはどうするのかは不明。
正解を教えてー。