トータル・リコール スペシャル・エディション [DVD]
特典ディスク付きでこの値段ですから、ごく自然に我が物にすることにした。だいぶ前の作品だから当然シュワちゃんもシャロンストーンも皆若い。そもそも時代設定が相当未来のはずなのに、街には「フジフィルム」「コカコーラ」などのイルミネーションがあり、服装も全くの今風。そんな理由からかもしれないが、今はじめて見ても映像的にもストーリーとしても全く古さを感じない。シュワちゃんの記憶があやふやってことで、観客は自分をシュワちゃんと重ね、本当はどうなのか知りたくてのめり込む。これが楽しい。これがこの作品の魅力だろう。これは本当なのか、もしかしたらこれは夢ではないのか、どこかで話がひっくり返るのではないか。観終わってからも気にしている自分がいた。まさにすっかりはまっていました。
トータル・リコール (ディック短篇傑作選)
フィリップ・K・ディックの短篇集。
ディックの短篇集はこれまで何冊も出されているので、当然だぶりもある。そもそも「トータル・リコール」自体が以前は『マイノリティ・リポート』に収録されていたし(確か「追憶売ります」のタイトルだったと思う)、「マイノリティ・リポート」そのものがこの短篇集にも入っている。ただ、既出の作品ばかりではなく、初訳とか、書籍初収録の作品もいくつかある。
どの作品もディックらしい皮肉の効いた作品ばかりだが、ラストの鮮やかさという点では、「トータル・リコール」は流石に上手いと思う。ディックの作品は多く映像化されているが、やはりこの原作の鮮やかさは一度味わっておくのが良いと思う。個人的には、「世界をわが手に」や「吊されたよそ者」などの静かな怖さというものが印象深い。
全10編。巻末に各短篇についての解説があるのも嬉しい。
トータル・リコール We Can Remember It for You Wholesale 深町眞理子訳
出口はどこかへの入り口 The Exit Door Leads In 浅倉久志訳
地球防衛軍 The Defenders 浅倉久志訳
訪問者 Planet for Transients 浅倉久志訳
世界をわが手に The Trouble with Bubbles 大森望訳
ミスター・スペースシップ Mr. Spaceship 大森望訳
非O Null-O 大森望訳
フード・メーカー The Hood Maker 大森望訳
吊されたよそ者 The Hanging Stranger 大森望訳
マイノリティ・リポート The Minority Report 浅倉久志訳
シュワルツェネッガー・ベスト・セレクションズ
今やカリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー主演作のベスト盤。85年のレッド・ソニアから94年のジュニアまで。全8作品21曲収録。作曲家も有名所だけ上げても(カッコ内はその作曲家の代表作)1~3「ターミネーター2」17「トゥルーライズ」ブラッド・フィーデル(ターミネーターシリーズ、トゥルーライズなど) 4~5「キンダガートン・コップ」ランディ・エデルマン(ベートーベンシリーズ、トリプルXなど)6~7「トータル・リコール」ジェリー・ゴールドスミス(猿の惑星、オーメンなど)12「レッド・ソニア」エンニオ・モリコーネ(夕陽のガンマン、ウエスタンなど)18「ジュニア」ジェームズ・ニュートン・ハワード(シックス・センス、コラテラルなど)などの作曲家の作品が収録されています。作風もターミネーター2とかのシンセオンリーの作品からトータル・リコールのオーケストラとシンセをうまく組み合わせたものからレッド・ソニアのバロック風の作品までいろいろな作風の作品がある。なかでもキンダガートン・コップやレッド・ソニアは個人的にこのアルバムを聴いて好きになった。シンセの曲もオケの代用のシンセではなくシンセの冷たい音を使用した新しい形の曲なので新しい(当時)音楽の形だと勉強になりました。けどこのCDには監督、出演・音楽の情報しか載っていない解説だったので、もっと具体的な音楽の解説や映画の解説が入っていたら最高なんですが入っていないので星4つです。
日本フィル・プレイズ・シンフォニック・フィルム・スペクタキュラー Part6~アクション・サスペンス篇~
1980年代以降、映像音楽の録音といえば、ジョン・ウィリアムズの指揮するボストン・ポップス・オーケストラとエリック・カンゼルの指揮するシンシナティ・ポップス・オーケストラによるものが、質的に突出したものとして存在してきた。
しかし、前者に関しては、オリジナル・サウンドトラックの演奏と比較すると、しばしば、演奏に生気を欠くことが多く、また、後者に関しては、近年になり、編曲に劣悪なものが増え、指揮者も精彩を欠くようになり、徐々にこのジャンル自体が魅力を失うようになった。
しかし、今世紀にはいり、日本フィルハーモニー交響楽団によってたてつづけに録音された6枚のCDは、上記の両横綱の録音と比較しても遜色のない、高水準の内容を誇るものである。
沼尻 竜典と竹本 泰蔵という有能な指揮者の的確な演出のもと、20世紀の古典ともいえるハリウッドの代表的な作曲家の傑作の数々が実に見事に奏でられている。
これらの演奏の特徴は、あえていえば、オリジナルの魅力を過剰な演出をくわえることなくありのままに表現していることにあるといえるだろう。
いずれの作品も、世界中に配給される映像作品の付随音楽として作曲されているために、もともと高度の娯楽性と表現性をそなえた作品である。
ここに収録された演奏は、それらの作品が堅実な職人性のうえに自然体に演奏されるだけで、視聴者に無上の歓びをあたえてくれることを明確に示していると思う。
いずれにしても、20世紀後半、正当な評価をあたえられることなく、ハリウッドの片隅において高水準の管弦楽曲を創造しつづけた数々の現代作曲家の労作をこうしてまとめて鑑賞してみると、あらためてそれらが実に良質な作品であることに驚嘆させられる。
そこには、紛れもなく、最高の職人性と大衆性が見事な結合を果たしているのである。
日本フィルハーモニー交響楽団による6枚のCDには、そうした身近なところに存在していた現代芸術のひとつの奇跡が封じ込められている。
トータル・リコール [DVD]
この映画は子供の頃から何度も見た映画で、
コミカルなシーンもありつつシュワちゃんがユーモアを
忘れずアクションしていくシーンの数々は本当に楽しい思い出でいっぱいです。
何十回と見ているはずなのにテレビの再放送があるとまた見てしまう。
そんな良作SFアクションです。
昔のシュワちゃんはこの映画以外にも、バトルランナー、プレデター、コマンドー等面白い映画ばかり
出ていますね。ま、半分はシュワちゃんのおかげで面白く感じるのだと思いますが。