風と共に去りぬ (2) (新潮文庫)
中学時代、TVで「風と共に去りぬ」を観て感動し、世の中にビビアン・
リーほど美しい人がいたのか・・・とため息をついたものでした。
原作を読んだのは社会人になってからですが、原作には映画では描かれ
ていない部分(スカーレットの1人目、2人目の夫の間にも子供がいる
ということなど)も緻密に書かれており、面白くて、全巻いっきに読んで
しまいました。
それにしてもビビアン・リーを見つけだした人は偉い!彼女はほど
スカーレットな人はいないでしょう・・・
風と共に去りぬ [DVD] FRT-100
1939年公開作品、製作者のセルズニック氏は彼女をひと目見るなり「君こそがスカーレットだ!」と即決をしたとの逸話が流れていますが、真相は当時不倫関係にあった名優のローレンス オリビエの強い後押しがあったからだそうです、ですがスカーレットを熱演した女優ビビアン リーはとても綺麗でしたねぇ、当時彼女は26歳、まだまだ無名の新進女優でした、レッド バトラーを好演したのは原作を読んだ時点で誰もが彼を思い浮かべたという超2枚目俳優のクラーク ゲイブル、彼のレッドぶりは完璧でしたね、彼は当時38歳、人の良いメラニーを好演したのは女優のオリビア・デ・ハビランド、彼女は後年作品「女相続人」で高い演技でアカデミー主演女優賞を獲得しました、彼女は当時23歳、スカーレットの初恋のひと、アシュレーを好演したのは中年になっても若々しい魅力ある俳優のレスリー ハワード、何と彼は当時46歳になっていました。
風と共に去りぬ [DVD]
本作が公開された1939年当時で、既にメロドラマというものが確立していたことに愕然とします。
何が風と共に去ったと描かれた映画なのか、ご存じない方が実は大半なのではないでしょうか。
映画ファンならずとも、名画中の名画の誉れ高いこの一作は、一般教養の範疇で観ておくべきでしょう。
ベスト・オブ・ビクター・ヤング
ビクター・ヤングは、1889年8月8日生まれ、没年1956年11月10日。若死(脳溢血・過労死、享年57歳)の天才の代表の生涯だったとあります。
よってCDの音質は基本的にはモノ録ですが、それでも音は感激的に素晴らしい。マスターテープをデジ録しなおした感じですが、そればかりではない。
冒頭の「エデンの東」1955は、世界遺産級の極上名演奏です。弦の滑らかなうねりと、休止符の扱いなど絶品。ヤング自身バイオリン奏者だったことも影響ありです。
曲の進行はあたかも、現代デジタル録音プラス「その時代の昔エフェクト」をかけたような流麗な響きで、高音弦の調べの綺麗なことは誰でも一回で判るもの。
まして弦のその甘い気品。そして貴品に満ちた緩やかな「流れの中のさざ波」。
何と、ほのぼのした悲しさを醸し出していることか、コレゾ奇跡!
曲は短調でなく、基本的には長調なのに、この哀愁は短調のものより深い。
本物を一回でも聴くと、アレンジものの演奏の良否が判るとは、ホントのことです。
このCDで、レトロブームとかの範疇ではない「ビクター・ヤング」の天才ぶりを、垣間見せてもらいました。いまさらながら驚きました。購入してよかったと黙祷・・・