150 Best House Ideas
美しい写真と、簡単な図面もあり、説明文は手短か。
今をときめく建築家の、すばらしい作品集で、
とても見ごたえがあります。
豪邸ばかりでもなく、でもどれもクオリティは高い。
大満足の1冊です。
サンセット大通り スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
ハリウッド・メルローズ通り沿いにあるパラマウントスタジオの正面から見て右側の門を「スワンソンゲート」という。これは本作でノーマ・デズモンド役のグロリア・スワンソンがスタジオ入りするシーンをここで撮ったことからつけられたものだ。1930年代に「フリークス」というトッド・ブラウニングの大問題作があったが、ビリー・ワイルダーは本作でハリウッド版「フリークス」を作り上げた。まともな登場人物は誰も出てこない。ウィリアム・ホールデンは唯一まともな語り部だが、冒頭から殺されてるし・・・。サイレント映画へのノスタルジーというよりも、それらの時代を亡霊のように描いたワイルダーの手腕はやはりすごい。チャップリンと並び称されるバスター・キートンも亡霊のひとりとして登場している。だが何といっても凄いのは、スワンソンの鬼気迫る演技だろう。怪俳優・シュトロハイムもかすんでしまう迫力はさすがである。ちなみに、いまパラマウントスタジオを訪問すると、その広さに驚くと思うが、本作の撮影当時は半分の規模しかなかった。半分はRKOスタジオであった。その証拠にまだRKOのロゴマークである地球マークがまだそのまま残されている。スタジオツアーに申し込むと、正確にどこからがRKOの敷地だったかがよくわかる。このスタジオの裏手はハリウッド墓地になっているが、そもそもこのスタジオ用地も墓地だったところをパラマウントとロバートソン・コール(RKOの前身)が買い上げたものだ。サイレントの亡霊(生霊)を撮るのにはもってこいの場所だったのかもしれない。作品は大・大・大傑作である。