壬生義士伝 4枚組 [DVD]
テレ東の正月時代劇と侮ること無かれ。キャストは映画より断然いいですぞ。
渡辺謙の貫一は、荒削り、朴訥でまさにはまり役
竹中直人の斉藤の鬼気迫る狂気
金子堅演じる沖田は、どこか乾いていて、ニヒリスト
伊原剛の土方は怜悧で怖い、僕の中では土方といえばこの人
義丹の左之介・遠藤憲一の永倉も意外にいい
映画にはない函館編も見逃せない。土方と渡辺大演じる貫一の息子が泣かせる。
約12時間の長丁場ですから、予定の無い連休にでも、珈琲片手にどうぞ。
天切り松 闇がたり [DVD]
衣装やセットがたいへん凝っていて魅力的だった。セピア調の音楽といい、原作の雰囲気をよく映像化していると思う。原作では、獄中の天切り松が啖呵を切る場面も多々あるが、本作品のように決して声を荒らげることなく、淡々と闇語る姿も滋味豊かで印象的だ。
天切り松の二つ名の由来を明かす書き下ろしエピソードもあり、見応えのある構成となっている。おこん姐さんや書生常がほとんど脇役だったので、彼らの活躍を今度は見てみたい。続編の予定はないのだろうか。
なお、原作は同題の小説シリーズのほか、エッセイ「初等ヤクザの犯罪学入門」には天切り松誕生のエピソードが収録されているので併せてオススメしたい。
アイム・ファイン! (小学館文庫)
前作「つばさよつばさ」もおもしろかったけど、今作はさらに爆笑度がパワーアップしています。
唯一の難点はおもしろすぎて、あっという間に読み終えてしまうこと。掲載されている雑誌みたいに月に一編ずつとまではいわないけれど、一日一話のペースで読んでいくことの方がよいかもしれません。
旅に出たくなって仕方がありません。
椿山課長の七日間 デラックス版 [DVD]
結論から言うと、今まで見た映画の中で最も泣かせてくれた映画です。
感動したシーンを思い出すだけで目頭が熱くなってきます。
それほど凄いインパクトがありました。
ストーリーについては非常に良くまとめられた商品説明のストーリーをを読んで下さい。
邦画にありがちな無駄なカットが全然なく、それぞれのシーンに映画的必然性を感じました。
キャストの西田敏行と言う名前から、
軽いコメディタッチの小品的映画だという先入観をもって観始めましたが、
ストーリーが進むにつれて、ただものではない映画の深さを感じました。
監督が映画に込めたかった「何か感動的な重要なもの」が、まさしく映画という「動く画」に表現されています。
台詞だけでは表現できない「何か」を俳優達は見事に創造していました。
これほど肩を震わせて涙を流させるシーン満載の映画も久々です。
ラスト近くで明かされる椿山課長にとって「一番重大な事実」
椿山課長がその重大な事実を受け止めるシーンは最大の感動を与えてくれます。
この映画を見終わった後、貴方が善良に進化した人類ならば、
途方もない愛の深さを実感し、号泣せずにはいられないでしょう。
壬生義士伝 [DVD]
しっかとしたテーマ、演出、脚本、ベテランの演技。すべてにぶれも揺らぎもなく、安心して観ることができました。
武士とは?日本人とは?そんな決して新しくはない大上段のテーマに、ひとつの血の通った答えをくれます。
時代ものは苦手、という方にもオススメしたいです。
キャストの存在感も素晴らしい。
佐藤浩一はやはりかっこいいし、中谷美紀さんの気品溢れる美しさもみどころですよ。