Funeral Marches & Warsongs [DVD] [Import]
私はこのDVDを見るまでそれほどMardukというバンドに思い入れがなかった。
確かにHeaven Shall Burn...はメロディがものすごい勢いで攻めてくるし、
Panzer Division Mardukの徹底的な重戦車ぶりは目を瞠るものがあったが、
そこまでMardukに対する思いはわかなかった。しかし私はこのDVDを見て初めて知った。
彼らの真骨頂はその凄まじいライブにあるのだと!特にポーランドでのライブの盛り上がりは半端ではない!
Wolves演奏時のオーディエンスの反応には度肝を抜かれた。演奏も異様にかっこいい!これを見た後、
まったく手に入れる予定がなかったWorld Funeralを即購入してしまった位ハマッた!ただ残念なのは
リージョンがこのアルバムを最後に抜けてしまったことだ(あとウォーも)そういった意味でも彼らの勇姿が
拝める最後のDVDなのでMardukならずとも、多くのエクストリームミュージック愛好者に見てもらいたい!
Serpent Sermon
モルトゥース(vo) モルガン・ステインメイヤー・ハカンソン(g) マグナス“デーボ”アンダーソン(b) ラーズ・ブロッデッソン(dr)
スウェーデン出身、ブラックメタル最古参バンドの一つMardukの、12作目となるスタジオアルバム。2012年発売。
久しぶりに疾走しまくりのアルバムである。ここ数作のMardukはどちらかというとスピードよりも雰囲気重視のところがあり、どこかもどかしく感じていたファンも多かったのではと思うが、本作はそんな人たちの鬱屈を晴らすかのような疾走ぶり。
モルトゥースのヴォーカルも相変わらず邪悪・獰猛・悲痛・不気味。この人の表現力は本当に神(悪魔?)懸かったものがある。
全体的に音質はクリアなのだが、ギターの音がザリザリとささくれ立っており、プリミティブ・ブラックのような暗さと地下臭が蔓延している。
疾走感、攻撃性、ほのかな抒情味、そしてここ数作で培った病的でどす黒い要素もたっぷり含み、瘴気を撒き散らしながら疾走する強烈なファスト・ブラック。