哀しみの終わるとき [VHS]
この映画は、1970年に突然亡くなった幼いポーリーヌ(J=L.トランティニアンとN.トランティニアンの次女)の話が基になっている。30数年を経た今も、この悲しみはふたりの心に深い傷を負わせたままである。
さて、主演のマストロヤンニとドヌーヴは、この映画がきっかけで恋におちたことはあまりにも有名な話。しかし、ドヌーヴは撮影当時既に母親だったこともあって、その感情表現は素晴らしかった。クロード・ルルーシュが製作に当たっているため、監督のナディーヌの色がどこまで出せたかは疑問だが、これは彼女の代表作となっている。
本作はマリー(・トランティニアン)に捧げられていた。
ZE[RE]TOUR 2007~愛の凱旋コンサート at パリ・ベルシー~ [DVD]
ファンの方でもない限り、このレビューを見ることはないかもしれない。だがもしアナタがたまたま偶然このレビューを見ることになったと想定して書くことにする。ミッシェル・ポルナレフさんと言えば、『シェリーに口づけ』がすぐ想いだされて、なんだか春を向かえウキウキしたものなのであるが、それだけではないのである。
今年は2009年であるから、2年も前のコンサートの記録がなんでいまごろリリースされるのか?なんて言ってるアナタこそにぜひとも観ていただきたいのである。
このひとのCDは2000年に入ってから、ようやくリリースされた。ファンは長いこと(ほんとに長いこと)それを待ち望んでいた。しかし残念なことは、日本でのこのひとのイメージが、70年代でストップしたままなのである。実際、その後にリリースされるものは(選曲とジャケット写真を若干違わせた)過去の遺産的なものばかり。1990年に『カーマ・スートラ』が出たあとのものは、日本ではファンでない限り手にすることは難しい。(そうはいってもシングルが2枚だけなのだが・・・。)しかし、マイペースなアーティストではあるのだが、作品のクオリティーは高いし、今も現役なのである!歴史が長いアーティストの困ったところは、レコード会社がひとつではないので、音源が分散してしまうことなのである。その点でこのDVDはむかしむかしのヒット曲から、最新の楽曲まで一手に手にすることができる唯一のものなのである。だからこそこのDVDのリリースは意味のあるものであると同時に、若い世代の方達にもこれを機に触れていただきたい作品なのである。予断ではあるが、本国(フランス)で2007年にこのDVDがリリースされた時には、画面に白いサングラスのマークが出てくるところでクリックすると、シークレットな映像がみることができたのだが、今回はないのが残念!でもPAL方式だから、このNTSC方式でのリリースは歓迎!よくやったぞVapさんとほめてあげたい!
リップスティック [VHS]
初めてこの映画を見たのは小学生から中学生にあがるくらいでした。
男性が女性を力づくでレイプするというシーンは当時かなりショッキングな映像で、
子供心に暴力というものに対する怒り 女性にとって男性からの暴力は極めて恐ろしいものであり
何も抵抗が出来なくなる、ということを脳裏にきざみつけられた作品でした。
と同時に、主演・マーゴヘミングウェイの美しい肢体が心に焼きついた映画でもありました。
妹の敬愛する学校の教師を、一人きりの自宅にうっかり入れてしまったクリス。
妹の大好きな教師は、羊のような優しい好青年に見えたが、その下には狼の心がどす黒く宿っていた。
突如変貌した男の狂気的な暴力に、恐怖に怯えるクリス。
抵抗する気持ちも失うほど乱暴に扱われ、ベッドに縛り付けられてしまう・・・
裁判でクリスは必死に男の暴力を訴えるが、下った判定は・・・・?
レイプという極めて社会性の高いテーマを扱っているこの映画は、全体が非常に緊張感に包まれた構成が
最後まで息をぬくことなく続きます。
と同時に、主人公クリスのリップ(くちびる)のドアップから始まるオープニングといい、
主演女優の魅力もたっぷり引き出していて、エンターテイメント性(というと不謹慎な表現かもしれませんが)
も高く、男女問わず誰が見ても鑑賞に堪えうる作品に仕上がってると思います。
裁判でのうのうと虚偽の答弁を述べ、罪を逃れようとする男優のしたたかな演技も見事で、
見るものに怒りを感じさせずにはおかない。
最後には怒りが頂点に達したクリスが、男に復讐の行動をとろうとする・・・
この映画はレイプというひとつの犯罪をとおして色々なことを教えている。
男はどんなに優しそうに見えても心にどんな狂気を秘めているかわからない。
(もちろん全ての男性がそうというわけではありませんが・・・)
女性は悲しいことに自分の身を自分で守るために最新の注意を払わなければいけない。
裁判は極めて女性に対して不利という、忌むべき現実・・・
公開当時、映画館内で見ていた女性達は、ラストシーンを見て一斉に拍手喝采!!した、と聞いてます。
それほどレイプという犯罪は、女性を心も身体も傷つけるものであり、多くの女性たちが泣き寝入りをしてきた証拠でしょう。
クリスの怒りは全女性の声を代弁したものであり、だからこそこの映画は多くの人に語り継がれてきたのだと思う。
ある意味、全男性必見の映画であり、女性に対する暴力を慎む「カテ」にするべき映画である。
この名作がなぜDVDになってないのか不思議だ?
私はしょうがなくビデオテープを買いましたが、どこか早くDVDにして欲しい!!
シェリーに口づけ~ベスト
ポルナレフはいい。曲もいいし、歌もいい。
これはリマスタリングされていて音もいい。
けど音が団子で、音圧がうっとうしい気がする。
それに選曲が・・。
名曲「渚の思い出」を入れて、決定盤にしてほしかった。
だから曲数も多い、
「薄いピンク色ジャケ」のベスト盤の方がオススメです。
ミッシェル・ポルナレフ [DVD]
フレンチ・ポップの革命児、ミッシェル・ポルナレフのドキュメンタリー映像。モノクロ。
当時とてもエキセントリックな人物という風評だったポルナレフが、本人もそれをちょっと認めたり、またはちょっと違った面を語ったりしながら、時折演奏風景も、といった感じの番組です。音楽にどっぷり浸かりたい方は多分欲求不満になるでしょう。