ガス弾の谷間からの報告―福島菊次郎写真集 (1969年)
怒りの季節を知らない世代には、衝撃的な写真の数々。
遠くない過去、それも戦後、日本も武力で自国民を弾圧していた時代があったのだ。
もちろん、その過去は、大きな戦争からも遠くないわけで、当時の学生や市民は殺し合いを是とする時代に生きたり、その空気を感じていたことだろうけど。
けれど、こんな近い過去と向き合わず今に至っているこの国は、そりゃ、他国の痛みや古い過去ミドルな過去なんて、幻想に平気でしちゃえるな。
それが、毎年3万人の自殺者を数年にわたって出しても社会問題化しない今に至ってるんでしょう。
平和とは何か、についていろいろ考えさせられました。