「夏休み」「夏カラダ」につづく高校生シリーズ第3作、そして最終章。
今回は、モノローグ付通常映像とBGM付スローモーション映像を交互に編集して、主人公のイメージ(写真集「この風が好き」の主人公)をかなり具体的に表しています。
短いオープニングにつづき(とても良い表情です)
第1部「街」・・・高校生活3年間を母の実家九州で過ごした愛理。休日、陶芸家であるおじいちゃんの窯元に行きます。ある重大な決意を胸に・・(約11分)。
第2部「学校」・・職員室から出てきた愛理。今日、東京から叔母が学校に面会に来るらしい。どんな用件なのか気になります・・(約11分)。
第3部「海」・・・おじいちゃん、おばあちゃんと海に来た愛理。ビキニ姿で遊びます。(約13分)
ちなみに、おじいちゃんもおばあちゃんも叔母さんも登場しません。念のため。
衣装は水着も含めて各パート1着ずつの3種。丁寧な作りだし、とても綺麗に撮れています。
イメージビデオはここまでで、写真集「この風が好き」のメイキングになります。(約23分)
撮影場所が同じこと、イメージビデオで主人公の環境が明瞭になっていることもあって、イメージビデオの世界観が維持されていて、ひきつづき主人公の日常生活が描かれているような印象を受けます。
突飛な引用ですが・・
恩田陸さんの小説に次のような一節があります。
「だけど、時折、本物の少女がいる。
正しい少女、奇跡的なバランスを保った少女。」
小説の内容、作中人物とは無関係に、このフレーズが切り離されて、私の中の、そしてこのイメージビデオの中の愛理のイメージにすっとはまりました。
少女と大人の女性のバランス、現役高校生とアイドルのバランス、アイドルとシンガーのバランス・・
様々なバランスが正しく保たれていて、それらが色ガラスの断片になって「愛理」という画を描き、豊かな色彩を放っているような気がします。
イメージビデオでも高校卒業が強調されていますが、エンドロールが終わり、制服姿の愛理が背を向けて光の中に歩いていく姿は、「少女の時」の黄昏を告げているようです。
山間の町(ロケは長野県)に住む女子高生の日常という設定のイメージビデオと写真集「巡る春」のメーキングです。
基本的にスローモーションの映像+BGMですが、これまでと違うのは、ところどころで通常の速さの映像に、設定に合わせたモノローグを後からつけているところです。それほどたくさんではありませんが、見ていてイメージしやすくなるし、作品として締まった感じがします。
1.登校日(約16分)
ローカル線で電車通学している高校生の愛理は、金曜日の今日、いつもの電車に乗り遅れてしまって・・という設定で、夏の制服姿で駅に佇んだり、教室で授業を受けたり・・という姿が見られます。
2.土曜日(約17分)
夏の私服(麦わら帽子にワンピース)で、電車に乗って高原のカフェに出かけます。衣装がかなり可愛いです。木々の緑の背景がとてもよくマッチしています。
3.帰り道(約14分)
衣装が替わって(ゆったりめのシャツに丈のかなり短いショートパンツ。この衣装も可愛いです)、川に釣りに出かけた弟を迎えに行きます(弟は登場しませんが)。川原で座ったりはしゃいだりしています。
どの場面もしっかり撮っていて表情もとても良く、楽しい作品です。田んぼ、山の木々、川原など夏の緑が印象的で、愛理ちゃんによく合っています。
衣装は上記の3種類で、ここまでで水着のシーンはありません。(写真集のメイキングにはあります)
4.「巡る春」メイキング(約17分)
写真集のメイキングでも見られた、雪ダルマで作った℃-uteメンバーのその後の運命が・・。
鈴木愛理 写真集 『 この風が好き 』
愛理も18歳。 今までは綺麗という言葉は矢島舞美にだけあてはまる感じだったけど 鈴木愛理もこの言葉が似合うようになってきたと思う。 この写真集を見てしみじみ思った。 ドキッとさせられる写真というか表情がいくつかあって、歴代の写真集の中でも 見終わって何かしら切な〜い気持ちになったのは初めてだ。 もちろん 良い意味でだけど。 そう思えたのも写真集としての出来が良かったからか。 基本オーソドックスな内容ながらも鈴木愛理の可愛さとキレイさが完成度を上げているなぁと。 どんどん大人になっていく愛理がうれしいような悲しいような…。 誰のものに限らず写真集は表紙がイマイチなものが多いけれど 今回はよい。 裏表紙の制服写真が表紙でも良かったと思った。 写真集での現役の制服姿は最後かな…。 結局 制服姿が一番似合うんだよな〜 愛理は。
鈴木愛理写真集 『 巡る春 』
雪国での撮影で水着は期待できないと思ってると、全くそんなことはありません。プールで2パターン水着あります。
また、セーラー服のミニスカートとブレザーのミニスカートの制服2種類とレオタード姿もあり、雪国の厚着だけではありません。
更に、前作より、300円安くなっても、写真集のページ数や、作りにぜんぜん手抜き感がなくコストパフォーマンス抜群です。
これなら今後も2500円で発売してほしいと思います。
この値段を見たとき、きっと表紙がハードカバーでなかったり、ページ数が300円分少ないのかなと思いましたが、そんなことは全くありませんでした。
2800円の前作と全く遜色ありません。
ファンならぜひお勧めします。