この価格でこの内容は正直驚きます。確かに古くなりましたがその分、動作も軽いのでたいていの環境で楽しめると思います。ただ、終盤の展開が原作のファンにはやや物足りなさがあるというのも事実ですが…。その辺りも含めて今なお続編が期待されています。
ロマノフ帝国の野望―日本征服戦争 (C・NOVELS)
「紺碧の艦隊」以来久しぶりに荒巻氏の作品を読んだが、地政学的見地からのシミュレーションは健在だった。マクロ的視点での歴史或いは国家・民族についての考察はともすれば新兵器のオンパレードで終始するこの手の小説の中にあって、なかなか読むに値する考えだと思う。大局的な国家戦略を持ってしたたかに列強の中を生きていく作品中の日本の何と頼もしいことか。ヴィジョンもへったくれもなく目先の利益や党内抗争に囚われて右往左往する今の政治家が本当に情けなくなる。講談調の文体も健在、小気味よいが、後半バトル オブ ブリテンのころから内容がやや荒くなって尻つぼみの印象があるのが残念だ。
ただ、敢えて苦言を言えば、お得意の「歴史を操る秘密結社」やサイキックパワーなどのオカルトチックな絵空事や奇想兵器(まるで「サクラ大戦」みたい)のオンパレードは骨太な地政学的考察とは余りにも乖離しているようで、作品自体を陳腐化している危険性もある。まあそのミスマッチ感も荒巻氏の売りではあるのだが。
紺碧の艦隊×旭日の艦隊 Blu-ray Box ①
大画面で見ても、細かいところまで綺麗に映っているのでよかった。
DVD版が出たときにはお金がなかったので、買わないまま忘れていた。
気づけばBlu-ray版が出る。お金も当時と違い持っている。
ということで迷わず予約、購入したが、非常に満足。