ルパン三世「ルパンVS複製人間」[Blu-ray]
本作の副題は後年に付けられたもので、もとのタイトルは「ルパン3世」だけである。今観ても壮大なSF作品であり、特に西村晃演じる「マモー」については生涯忘れることのできないキャラクターだ。過激なセリフやお色気など、明らかにオトナ世代を狙ったものだったが、当時はTVシリーズもそんな雰囲気があって、欠かさず観ていた。大野雄二のオープニングスコアはこれが一番好きなのだが、映画本編にそのまま使われているのも本作だけだ。超弩級の名作「カリオストロ」の陰に隠れてしまった感がなくもないが、インディジョーンズにでもそのまま使えそうな脚本や世界観など、スケールでは本作の方が大きかった。言葉として流行しつつあった「クローン」をいち早く取りあげたことも、今なお「時代に遅れていない」要因だろう。特典映像の予告篇を観ると、製作費を5億円掛けていることが大きなポイントになっている。また、銭形警部が山寺からひげもじゃで出てくるシーンがあるが、これは本編にはなく、冒頭で処刑されたルパン(のクローン)に銭形がショックを受けて、しばらく寺に籠っていたシーンだそうだ。だから和風+仏像が処刑シーンのすぐ後に出てくる。この違和感の理由も予告篇を観ることで解消出来る(笑)。1万年前から君臨するマモーの存在感は圧倒的で、正体も最後までわからない。もしかしたら「神」だったのかも知れないが、そうしたらルパンも凄い人物と戦ったことになる。少しだけ当時の大ブロックバスター「スターウォーズ」の影響が見え隠れするが、まあそれはご愛嬌でしょう。ブルーレイ化されて画質も良くなった(音質はあまり変わらないかな・・・)ので、当時を知らない方にもお勧めします。星は4つです。
黄金の犬 DVD-BOX(4枚組) [DVD]
幼いころの記憶の断片――白い犬とナレーションの声、音のない笛を吹くお姉さん、そして、哀愁漂う音楽、銃声・・・
内容はすっかり忘れていましたが、幼いころに感じた「名作」という印象はやはり間違いではありませんでした。
この作品との感動の再会、ほんとうにうれしいです。
もうすでにこの世を去った、あおい龍号や城達也さんのナレーションを含む名優さんたちの演技は、まさにプレミアものです。
そしてもちろん、現役バリバリの俳優さん、女優さんの若かったころの演技も見ものです。
遊びのない強烈なサスペンスで、最近のドラマと違い、
「善VS悪」のコントラストは明確ですが、
それだけに、作中人物が出会う人々の優しさがダイレクトに伝わり、
そのたびに涙をさそいます。
そして、極め付けはやはり、「ゴロ」ことあおい龍号の天才ぶりです。
1頭の紀州犬が、きっと多くの人間の心を温めてくれます。
(続編ともいうべき「炎の犬」(放送のたび、毎週泣いてました)の「リュウ」の活躍も待ちきれません!)
犬好きの方はもちろん、そうでない方も、誰にでも楽しめる作品「黄金の犬」、一見の価値ありです。
興味ある方は、一度ご覧ください。
ただし、ハンカチのご用意はお忘れなく。
新諸国物語BOX [DVD]
子供の頃街の映画館で夢中になって見た『笛吹童子』『紅孔雀』50年の
歳月を経てみるこの活劇冒険時代劇は、妖術あり、ロマンあり団塊の世代には懐かしく、若い人にも十分楽しめる作品である
東映時代劇の原点とも言える作品である
復元 安土城―信長の理想と黄金の天主 (講談社選書メチエ)
古文書(信長)の原本写真まで出てくる本格的な本。
研究者か、かなりのマニアでなければ勧められません。
しかし、これとあと数冊の本があれば、現時点で判明している安土城に関する知識は、ほぼ揃うと言っていいでしょう。
NHKスペシャルの本や、逆説の日本史10巻あたりとセットで読むことをお勧めします。
黄金の城+1(紙ジャケット仕様)
クリス・ヒルマンとグラム・パーソンズ。
志を同じくした者同士の奇跡的なChemistryがここにある。そしてそれは一瞬で終わった。
でもそれは終わりじゃなく始まりだった、というワケです。
超名曲がギッシリなのでちょっと感動疲れします……。