シーラス セバスチャンの遺産―シーラスシリーズ〈10〉 (児童図書館・文学の部屋)
町に暮らすメリッサとのささやかな約束を胸に、シーラスは山の村へ戻ってきた。時を同じくして老セバスチャンが息をひきとり、弔いのため、住人たちはそれぞれの役割を果たすことになる。村の土地は、形式上セバスチャンのものだったが、ウマガラスが遺産を受け継いだと称して、町の大商人に売り渡そうと画策する。
荒んでいたセバスチャンが安らかに永眠したいっぽうで、ウマガラスもメリッサも、お人形のようだった大商人の奥方も、自分の選んだ生き方に、ぐんと踏み込んで行きます。我らがシーラスは、自分の目的へ進むというより、他人を動かして難問を、あくまで飄々と解決する役回り、さしずめ名プロデューサー?主人公としてもうちょっと我を張ってもらってもいいような気がします。
手提げ 折り畳み式 水切りかご 「フィールドバスケット」 FB-201
値段がチョット高めかなぁ〜という感が無いでもないですが、ステンレス製のしっかりした枠組み、組み立てた後のおしゃれな感じを考慮すると・・・納得してしまいます (^_^)
(※組立は簡単ですが、初回、勘ではやりづらいです・・・説明書を一読しましょう)
もちろんアウトドアー用にと購入しましたが、普段の家の中では食卓テーブルの上に常駐、果物や菓子入れ等に利用しています。
出かけるときはスグに折りたたんでバッグの中へ・・・。
きれいなステンレスでおしゃれなデザインはリビングでも違和感がありません。
大変重宝していますし、いいものを見つけた、と喜んでます。
シーラスの家作り (児童図書館・文学の部屋―シーラスシリーズ 4)
港に捨てられていた赤ん坊を大商人の屋敷に連れ帰ったシーラスは、主人夫婦の激しい拒否反応に驚きあきれる。「僕だって父なし子だよ」「お前は特別だ」シーラスは赤ん坊を育てるために、自分の力で家を作り上げようと、あっと驚くような奇策を実行に移すのだった。
上品ぶった金持ちと、粗暴な貧民の生活が厳しく対比されています。その中で、たった一人自分らしい生き方を貫いていこうとするシーラス。もはや放浪の少年ではなく、地に足のついた生き方を選択したところに、またも成長のあとが見て取れます。
シーラス 青い馬―シーラスシリーズ〈9〉 (児童図書館・文学の部屋)
山の村で数年をともにした仲間のメリッサが町へ戻っていった。シーラスは屈託した心で黒馬にまたがり、久しぶりに放浪の旅に出る。子供の頃にしたように、笛を吹いたり曲芸をしたり、或いは悪党と渡り合ったり貧しい村を助けたり。これまでの行動をもういちど辿りなおすような旅の果て、シーラスの決意とは。
責任から開放され、野を自由に駆けるシーラスの歓び。しかしいくつかの事件を通して、やはりシーラスは責任を負う道を選び続け、彼の生き方が首尾一貫していることが示されます。改めてシーラスの生き方を洗いなおす巻、ということでしょうか。物語の本筋はなかなか進みませんが…