45歳、もう生んでもいいかしら?―わがままノロマ マル高オロオロ出産記
45歳ということを意識して読むと期待はずれになる可能性が高い。
妊娠から出産までを冷静につづっており、
はっきりいって大きな事件は起きないが、
ありのままの妊婦生活を追いかけることができる。
たま○クラブとかひよ○クラブの類を批判するくだりは
読んでいておもしろかった。
妊娠期間などわずか9か月という分析は確かにその通りだ。
また、この筆者は市街地ではなく軽井沢に住んでいる。
病院まで車で1時間という環境だ。
このような場所に住んでいる人にとっては
参考になることがあるかもしれない。
MOTHER(マザー)―The Original Story (新潮文庫)
まだその頃、テレビゲームを小説化する受け皿となるレーベルはほとんどありませんでした。
いいえ。テレビゲームをノベライズすると言う概念がほとんど無かったのです。
また、文章化するにしてもゲームは子供向けと言う流れからチープであったり陳腐だったりしたものです。ゲームブックなんかそんなのばっかりでした。
そんな中、文章にこだわりのある糸井重里が依頼し、正統派のジュブナイル小説家である久美沙織が手掛けた本作は当時のレベルを二つ三つ越えていたのです。ある意味で、ゲームノベライズの歴史はここから始まりました。その後の展開は多くの人たちが知る通りです。今やゲームノベライズは決して安い物ではない一般的な物となりました。
本作は原作を下敷きにしながらも大胆にアレンジされた、題通りのオリジナルストーリーです。仕方ないにせよほとんどのキャラが久美沙織の手でアレンジされています。
でも、これは素晴らしいほどMOTHERです。冒険小説であり、ガールミーツボーイであり、親子であり、どこかアメリカのカントリータウンの空気を感じるのです。そしてクライマックスは、読んでのお楽しみ。
MOTHERをプレイする時は、ケン、アナ、ロイド、ジョーです。私にMOTHERの世界を教えてくれたこの小説に敬意を持って。
ちなみに久美沙織が手掛けたDQ5の小説に倣い、主人公はリュカにしますね。
ナチュラルな妊娠~ 赤ちゃんを上手に待つ10のヒント (ヴィレッジブックス新書)
40歳を目前にし、結婚と出産を先送りにしてきたことに多少の後悔を感じていましたが、身内に子供が出来、数ヶ月後の誕生を心待ちにしながら、
同じ女性として自分の親になる可能性について考えないわけではありません。
そして偶然目にしたこの本を手に取り、少女小説家で活躍されていた頃の読者として、懐かしく思いながら読みました。
読後、自分が親になろうと決めても、子供が授からないかもしれないということもあるのだと、痛感しました。そして、男らしい女性が少しでも女性らしくあるよう心がけて生活することが何より親になるためには必要なのだと語られる本文には、微笑ましいような気恥ずかしいところがありましたが、自分にも身に覚えのあることがいくつもありこれからの生活では気をつけていってみようと思いました。
結婚して間もないので、今後この本の大テーマである「不妊」で悩むことがあるかもしれませんが、その時には、再度この本を手に取って焦らず時を待とうと思いました。