怪盗ミルク
ミルクは私の心を盗んでいきました。
あとがきによって、連載時には分からなかった創作の切っ掛けが分かり、
そういうことだったのかと膝を打ちました。
どの話も好きで、何度も読み直してしまいます。
海の話が特に良かったですね。
ストーリィ・テラー (ぶんか社コミックス)
「怪談」並に、エロチシズムが溢れるグランギニョールな作品です。
回帰編でも物足りなかった妖艶さがあってすごく好きな作風です。
ここしばらくの高橋葉介作品に足りてなかった部分な気がします。
夜姫さま (ぶんか社コミックス)
高橋葉介版『ダーク絵本』。
この一言に尽きます。
内容は同時期に連載していた夢幻紳士に較べると
若干洒落っ気が乏しいカンジが正直しますが、
高橋センセイお得意のヴァラエティに富んだ
幻想譚集(今回は怪奇譚ではない)になっています。
個人的なベストは、
『猫姫さま』です。
夢幻紳士でも見られた、コンストラストの強いペンでの描写、
ここに極まれりのような絵で、紙芝居チックな上下2段の作画は、
マンガというより完成度の高いイラストです。
中盤以降、パステル&水彩?っぽい描写がはいって
それこそ絵本ぽくなるのですが、
個人的にずっとペンタッチがよかったなぁ。
あと、『星姫さま』も好きです。
こういう皮肉たっぷりの話は往年のファンとしては
懐かしい感じがして。
後は… 夢幻さんがゲストで出ますし、
夜姫さまは逆に夢幻紳士に出てます。
一読してみてください☆