肉体の門 [DVD]
「吉原炎上」とほぼ同じキャスト、ということで気になってみて見ました。
戦後のお話で、あまりに生々しく重い。
今の風俗嬢とは一線を画している。
「自分たちがみじめじゃない生き方が出来る場所」を作るのが夢。
その言葉があまりに重く響きました。
ただ、セットがなんだか「作り物」的な感じがしてそこが残念でした。
吉原炎上はセットは凝っていたと思います。
★4つにしましたが、見て損はない映画だと思います。
身も心も [DVD]
頭でっかちな学生が映画を作るとこうなるという見本の映画。
別に作品として悪くは無いし安心して観られるので理屈っぽさは多めに見てあげましょう。
注目して欲しいのは、かたせと永島の女としてのキャリアを積んだベッドシーンだろう。
それほど過激でもないが、円熟した女の堂々とした枯淡の濡れ場を堪能出来るだろう。
嬉しいのは二人の肉付きが全く対照的な点である。
作品として、そのことをさりげなく際立たせるかのように、相手の男役は柄本の一人舞台となっているのが心憎い演出。
また「最中」の柄本の背中に自然に視線が向くかと思うが、これはもはやコメディである。
したがって別に全共闘がどうのこうのといった事が作品の本質では無いので有る。
肩の力を抜いて心にゆとりを持って作品に接すれば、ギャグ満載の傑作コメディとしても十分楽しめるはず。