KAMINOGE [かみのげ] vol.10
高田のプロレス分野に関するインタービューは希少価値があるのか、売れているようです。ただ、インタービュー自体は、まだまだ挨拶程度で、今後もっと深入りしたインタービューが実施されることを期待します。
PRIDE -Fighter Theme-
ヒュードルの入場曲、イーラのEnae Volare Mezzo。
シウバの入場曲、DarudeのSandstorm。
どちらも入ってないのは残念。
桜庭の曲もRE-MIXバージョンではないし、このCD容量無駄使いしていると思う。
覚悟の言葉 ~悩める奴らよでてこいや! ~ (ワニブックスPLUS新書)
テレビに出ている高田延彦は少しおちゃらけたイメ
ージがあり、実際も明るい部分の多い人柄だと思う。
ただ、その裏にはいろいろな悲しみを経験し、その
経験が高田延彦を作り上げていると感じた。
両親の離婚、その後再会したお母さんへの思い、育て
てくれた父親への思い、奥様の病気や代理母問題、
会社の経営失敗、ヒクソン戦の敗北など人生の奥行
が深い。
この本ではポジティブではあるがきつい本音が語ら
れている。
プロレスファンとしては、ワークの部分はあえて話
す必要が無いように思うが、これも含めて高田延彦
なんだろう。
「泣き虫」で少しがっかりさせられたが、この本を
読んで、違う高田延彦の魅力が分かった気がする。
泣き虫 (幻冬舎文庫)
今やPRIDE統括本部長という肩書きを持ち、「高田劇場」がPRIDEの名物となり、現役末期より人気を博しているのではないかと思える高田延彦の半生期。
現役時代は高田の生の声が雑誌等のインタビューを通して伝わってくることが少なかっただけに、あの時、あの当時の彼の本心を知る上で、UWF~PRIDEとともに生きてきたプロレスファン、格闘技ファンにとっては必読の一冊である。
いわゆる暴露的な内容も含まれてはいるが、それがメインではなく、高田の格闘人生を振り返る上で欠かせない内容がさりげなく散りばめられている。とはいえ、私が一番知りたかった対北尾戦の戦慄のハイキックの真相を初めとし、バービック戦、10.9武藤戦の舞台裏、田村との確執、ヒクソン戦、幻のタイソン戦等、高田、あるいはUインターにとってキーポイントとなった事件についてきっちりと描かれており、鈴木健氏、宮戸氏の著書を読んでいる人でも十分読み応えがある。
プロレス=格闘技だと思いこみ、ヒクソン戦に挑んだ高田が、「実は格闘技の入り口にさえ到達していなかった」と気づかされる、あの10.11東京ドーム。その後、格闘技の魅力にとりつかれ、高田道場旗揚げ、PRIDEの継続参戦、そして惨敗の数々へと至る。当時は罵声を浴びせ続けられながらもリングにあがっていたが、過去の名声をかなぐり捨て、全盛期を過ぎてからリアルファイルの世界に飛び込んでいった高田の姿にはある意味、郷愁を感じるものがある。あと5年速く、UFCやPRIDEが存在していたら、彼の晩年の格闘人生も変わっていたものになっていたのかもしれない。