少女ファイト(9) (KCデラックス)
本当に面白い漫画って、こういう漫画だよなと思う。
毎回、物語と登場人物達の世界に入り込んで
他の事なんか一切忘れて、
夢中で最終ページまでどんどん読んでしまう。
バレーを知らなくても全然大丈夫。
登場人物たちのこころ模様と、様々な展開を見せてくれる物語、
すべてにおいてめちゃくちゃ良い化学反応がおきている。
そのどちらもが、
本の中で生き生きと「生きてる」。
うすっぺらいモブキャラなんて一人も居ない。
登場人物全員にその人なりの人生があって、作者はそれを描いてる。
すべてが優しさと誠意に満ちている。
普段の生活の中では、
納得のいかない事や嫌な事が沢山あったりするけれど、
この漫画を読んだ後は、なにかこころがやわらかくなる。
自分の気持ちを整える事ができるようになっている、
そんな一冊。
ものすごくおすすめです!
●この9巻では、
真理の青い手帖の真相、隆子の今までのいきさつとその心中、
強くなる学、ある決断を受け入れる志乃のきもち、
新しい登場人物の摩耶の心理と行動、
真理が練にあてた手紙、
などなどが描かれています。
その他にも書ききれないくらいに内容盛りだくさん!
そしてなにより、ユカの色々な側面の描写も嬉しかったです。
この人はすごく包容力があって、黒曜谷の精神的柱みたいなひとなのかも…
ユカと立花君はどういう関係なのか気になるところ…
それもまた楽しみのひとつ。
(話の間に入る鉛筆描きの絵がまたおもしろい!)
バシズム 日本橋ヨヲコ短扁集 (講談社コミックスデラックス)
世の中が整然と感情を整理して、無機質に動いてるとか。
そして自分さえもその中に無難にとけ込んでしまっているとか。
不器用だけど、その現状や動かぬ一歩にいらだち感じ震えている。
もし自分がそんな一人なら、迷わず手にとるべき本だと思います。
感情をぶつけるための、形にするための冷静。
あるいは冷たく重い現実に、自分の熱を通すための感情。
うまくいえないそんなもの達が、この本の中にあります。
涙は悔しい。だけど恥じない。
そんな突き抜けそうな素直さと血の濃さが、まんま形になったような本です。
G戦場ヘヴンズドア 1集 (IKKI COMICS)
共に戦う戦友の存在。
まだまだ若く青い二人のお話。
このマンガを読んで鳥肌が立たない奴は
いないんじゃないだろうか?
星を五つ付けるのにはそれだけの理由があるのです