定番のGENTOS 閃で使っています。
ベルクロで止めるタイプのライトホルダーと違いしっかりと止められ
左右の振りも出来るので重宝しています。
しかしながら、やはり頻繁にライトの付け外しを繰り返していると
あっという間にゴムバンドが切れてしまいます。
輪ゴムで代用できなくは無いですが、メーカーにはゴムバンドの別売をして欲しいところですね。
追記:
先日追加購入をしたところ、モデルチェンジをしていました。
上部パーツを分離する指掛け部分が、左右から後部に変更され押しやすくなっています。
またロットのバラツキなのかもしれませんが、以前購入したのより
擦りあわせがスムーズになっており、楽に上部パーツを取り外せるようになっていました。
全く懲りない監督である。 前作『WR:オルガニズムの神秘』がスキャンダラスな内容だったため、故国ユーゴスラヴィアを追放されてしまったドゥシャン・マカヴェイエフ。 フランスに渡って早速撮った本作『スウィ〜ト・ムービー』('74)は、自身の思想である、「セクスポル」をさらに押し進めて、前作をはるかに凌ぐインモラル描写連打の映画となった。
性と政治のアジテーター、国境なき本能の冒険家、ドゥシャン・マカヴェイエフ作品に再び光を当てるレビュー3部作の完結篇は、やはり最高傑作&問題作の誉れ高い、本作に止めを刺す。 この映画を表現するために、果たしてどれほどナスティな日本語を並べたてる事になるだろうか。アマゾンコム・ガイドラインとの真っ向勝負。掲載されないかもしれない。アーメン。
3面記事大好きのマカヴェイエフは、『スウィ〜ト・ムービー』で、実際にあった2つの事件にインスピレーションを得て、全く交わることのない2つのエピソードを交錯させながらドラマを進行させてゆく。 ひとつは、「貞操帯協会」が主催した、ワールド・ミス・コンテストに優勝した女性の波乱のドラマ。 もうひとつは、カール・マルクスの巨大な頭を船首につけたブキミな「サバイバル号」(画像あり。ぜひ御一見を)の女船長を巡る不条理な物語。 実はこの2つのエピソードは、交わることのない「資本主義」と「共産主義」をそれぞれ強烈に風刺しているのである。
【エピソード・その1】 “骨盤の周りの筋肉をコントロールして、鉄壁の防御を築く”技を開発した「貞操帯協会」のミス・コン。世界中から集った、我こそはというヴァージンの中でも、際立った「ローズ・バッド」の持ち主、ミス・カナダ(キャロル・ロール)がご優勝。副賞として、会長のご子息である大富豪のミスター・ドル(ジョン・ヴァーノン)の妻の座も手に入れる。このミスター・ドル、テンガロンハットに拍車のついたブーツと、コテコテのアメリカ人な出で立ち。おまけに金の力でこの世の全てが手に入ると信じている、資本主義の権化のようなベタベタ人間。ところが初夜で明かされる衝撃のヒミツ!ミスター・ドルご自慢の男性自身は、金粉を塗りまくった、ゴールドフィンガーならぬ「ゴールド・ディック」だったのだ!(残念ながら日本版ビデオは削除されていて、よく判らないストップモーションの映像に「局所は金粉が塗られピカピカ」という説明的な字幕が入っている)・・・さすがにこれにはビビったミス・カナダは早速離婚を主張するや否や、マッチョな黒人使用人の筋肉の下に押し倒され、お払い箱とばかりにスーツケースに詰められてパリに空輸されてしまう。そしてエッフェル塔の下で出逢ったフラメンコ歌手に一目ぼれ、早速彼と事に及ぶも、ローズ・バッドが痙攣を起こしてしまって合体したまま分離不可能状態。何とかピンチを脱して意識朦朧状態でかつぎ込まれた先は、ラディカル・セラピーを行うコミューン。今度は、酒池肉林に嘔吐とスカトロの嵐。エキセントリックな女性ヴォーカルが朗々と響く。 ♪〜 山の上に黒いものが見えるわ〜、牛のクソか、私の恋人か〜・・・
【エピソード・その2】 アムステルダムの運河を往く、巨大なマルクスの頭部。それは女船長、アンナ(アンナ・プリュクナル)が舵をとる「サバイバル号」のフィギュアヘッドだ。そんなアンナに、岸辺からしきりにラブコールを送るは、かつて戦艦ポチョムキンの水兵だったラブ・バクーニン(ピエール・クレマンティ)。思いは届き、乗船許可が下りる否や、人目もはばからず早速コトに及ぶお二人。ところで「サバイバル号」の船内は、砂糖菓子のパラダイス。バクーニンが砂糖の池で真っ白に染まっているのを尻目に、アンナ船長は、今度は子供たちをスウィーツで誘惑して船内に呼び寄せ、東欧風の意匠を凝らした純白のドレスを脱ぎ捨てながら、少年たち相手に淫靡な行為を繰り広げる。その甘美でインモラルなアバンチュールには、恐ろしい結末が待ち受けていた・・・。
マカヴェイエフは、とにかく甘いものがお好きらしく、映画の中でしきりに砂糖やアイスクリームやチョコレートといったものが出てくる。卵なども加えて、ドロドロ、ネチャネチャ、ベタベタと身体にまとわりつく描写が粘液質で、こうしたものにかなり苦手意識が強い筆者は、20年以上前、学生だったころ観た時はあまりの気色の悪さにしばらくうなされたものだった。しかし、作品の意図や監督の作家性を理解した上で久しぶりに再見してみたら、以外にもこの映画の美術や衣装、色彩感覚などのアートセンスの高さに改めて驚かされた。オゲレツな描写はもちろんたくさんあるが、実はかなりファンタスティックな映画である。 奇妙奇天烈なマカヴェイエフのビジュアル・センス・オブ・ワンダー。金銀で壁がギラギラに覆われた、ミスコンのスタジオセット。プールサイドになぜかカナダの先住民のトーテムポール。エッフェル塔の下でフラメンコ。スーツケースからのぞく女性の頭部。卵を頭からかぶってヌラヌラの女性。砂糖の海の中からゆっくりと浮上する男女の肉体。マルクスの頭の上で椅子に座って運河を突き進む女船長・・・。象徴的な画像がいくつか掲載されているので、ぜひ見て頂きたい。この映画の異様なビジュアルパワーが、一枚の写真にもみなぎっているのが判ると思う。(ちなみにスチール撮影は、クロソウスキー原作『ロベルトは今夜』を監督したピエール・ズッカ!)
しかし、その一方でマカヴェイエフ得意の前衛的演出も健在。特に、ポーランド将校がソ連軍に大量虐殺された「カティンの森事件」の、遺体発掘の凄惨なニュースフィルム(おそらくドイツ軍が撮影したもの)が、唐突にインサートされ、白骨化した遺体のクローズアップが映し出される様子は、観ている者にかなりの居心地の悪さを感じさせる。また上記の2つのエピソードも交互に描かれるため、お互いに関連性がないことをあらかじめ知っていないと、混乱しかねない構成だ。 ミス・カナダのパートで後半登場するのは、オットー・ミュールが主催する、ウィーンに居を置くラディカル・セラピー・コミューン「銀河」の面々。このシーンに至っては、ドラマとドキュメンタリーが渾然一体と化している。食べては吐き、を繰り返す正視に堪えないスカトロ行為のオンパレードはリアルな行為なのだ。男性器に見立てたソックスをぶった切って中の詰め物をぶちまけるなど、もう凄まじい悪趣味展覧会が展開し、一体どんなセラピーなのかと思ってしまう。正常な精神の持ち主が見たら、むしろトラウマになるんじゃないのか(苦笑)。アメリカ公開時はこのシーンがカットされたという。 また、CMのスターとなって、チョコレートにまみれて全身をくねらせるミス・カナダ・・・このチョコレートが真っ黒くて石油にしか見えなくて、原油流出事故で被害に遭った生き物を連想してしまう。その映像に、カティンの森で発掘される遺体を直結する編集センスなど、あきらかにマカヴェイエフの政治や社会への痛烈な皮肉がこもっているのが見て取れる。ミス・カナダは資本主義の被害者なのである。
そしてもっと恐ろしい、アンナ船長パート。ネタバレで申し訳ないが、ここで描かれるのは、共産圏が内包する得体の知れない狂気・・・それは砂糖の海に広がってゆく血だまり。 「サバイバル号」の中から次々と発見されてゆく、少年たちの遺体。殺害された少年たちが、ビニールに包まれたアート作品のように、眠るような表情で雪の上に並べられてゆく。 グロテスクでありながら、凄惨な美しさがあり、鳥肌が立つシーンだ。 マカヴェイエフ映画の中に、たびたび出てくる「理由の判らない衝動的な殺人」。共産圏に住まない我々はほとんど知らないが、こうした異様な事件はかなり多いようだ。マカヴェイエフの映画にぞっとさせられるのは、こうした殺人に理由をつけない事である。これがアメリカあたりのハリウッド映画だと、殺人の動機に「心の孤独」だとか「精神疾患」だとか理由をつけて納得させてしまうのだが、性も殺人も、本能の衝動として描いているところに、マカヴェイエフの稀有な才能と作家性を感じずにはいられない。 『スウィ〜ト・ムービー』は、「資本」や「共産」主義といった社会構造の中で抑圧された、人間の本能についての映画なのだろうか。そんな風に解釈しないと受け入れがたいようなものが、この映画の中には多く描かれている。
共産主義の影に潜む狂気を体現したかのような女船長を演じたアンナ・プリュクナルは、この役のせいでポーランドへの帰国許可が下りなくなってしまい、「スウィート」どころか「ビター」な結果が待ち受けていた。その後、歌手活動をしながら、フェリーニの『女の都』に出演。歌手として何度も来日している。
この映画、スタッフも超一流。 プロデューサーは、ルイ・マルの弟、ヴァンサン・マル。撮影は『シラノ・ド・ベルジュラック』の名手ピエール・ロム。音楽は『日曜はダメよ』のマノス・ハジダキス。そして助監督はクレール・ドニだ!
クレイジーでスキャンダラスでインモラルなカルト映画として知られる『スウィ〜ト・ムービー』。しかしこれは非常に質の高いアート映画でもあるのだ。 ドゥシャン・マカヴェイエフは、間違いなく21世紀に再評価されなければいけない監督の一人である。 海外ではクライテリオンから質の高いDVDが出ているようだが、日本ではやはりこの監督に光を当てるのは紀伊國屋あたりの役割かな?ぜひ一気にボックスで。 もちろんニューマスター、無修正だ。映倫も芸術を理解せよ。
利根川自転車道路を朝5時-6時ほぼ毎日走っているが、冬期は真っ暗、無灯火で散歩をしている人がかなりおり、スピードを抑える必要が有り、現在使用のヘッドライトからの買い替えを検討、信頼性があり、価格が手頃で、充電電池で電池交換が可能、安心して時速20-30Kで夜道を走れるライトを探しこのライトを購入した。結果は目標をクリアーでき、十分なスピードで走りながら、安心して走ることができた。改善してほしい点は電池がなくなると突然消えることである、暗くなりながら消える様にしてほしい。現代は対策として、ヘッドランプと共用している。
チエコスロバキアを代表するイラストレーターの1人である、ドウシャン・カーライの描くこの絵本の挿絵の色彩の素晴らしいこと!まず印象的な色は赤、紅色、ピンクなどの暖色系の幅が広く、それを更に引き立てているブルーグレイが、なんとも魅力的です。繊細で、丁寧で幻想的なそれぞれの季節のイラストに心を奪われます。この本の12月の精のように、自分の居場所や毎日が同じことの繰り返しでつまらなく思えたら、まだ知らない素敵な世界を訪ねていってみたいな・・・
邦題「大反撃」。第二次世界大戦のDデイ以後の連合軍の話(と記憶している)なのにほとんどの場面が中世から建っていたような欧州の古城が舞台で、戦場に駆け抜ける白い馬が出てきたり、ピーター・フォーク(だったように記憶している)が演じる元パン職人が砲弾飛び交う中、急にパン作りを始めたりと、とにかく一風変わった戦争映画。シドニー・ポラックがアメリカン・ニューシネマ風に撮った戦争モノといった感じで、美しい風物・情景と重火器による恐ろしい破壊の対比が描かれることによってやがて、厭戦気分にさせられるのがこの監督らしいところ。オリジナルはスコープのワイドサイズなので、ワイド版でのDVD化が待たれる作品だ(ごく最近、米国ではソニー・ピクチャーズよりワイド・スクイーズのDVD=R-1仕様、日本語字幕付き=が発売されました。たいへんな高画質で感激しています)。
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