パナマと言えば運河!…あとは何があるの?どんな国??と、予備知識が極めてゼロに近い状態でしたが、なんとなくパナマというマイナーさが気に入ったので読み始めました。そんな私にとって、ぼんやりと縦長の国というイメージを抱いていたパナマが、実は横長の国であるという第1章1節の冒頭にあげられている事柄から驚きの連続!なんと言っても、コロンブスやバルボアの時代に端を発する運河計画が、実際に推し進められて1914年に運河開通の日を迎えるまでの長い過程や、運河地帯の主権をめぐる一連の過程など、これまで一口にパナマ=運河とイメージしていたけれど、その裏には様々なドラマが隠されていたのだ…と感動しました。一方で、もともと豊かな自然に恵まれた国土である上に(海あり、山あり、熱帯雨林あり!!)、運河が存在することから非常に国際色豊かで食べ物もおいしそうだということも判明。ゆえに旅行にも最適!この本を読んで、パナマについていろいろ知ることができ、さらにもっと知りたい、ぜひ行ってみたいという気分になりました。初心者にもわかりやすくおもしろく、かつ、踏み込んだ内容であること(運河をめぐる政治学などにも言及されており、大半のガイドブック等にありがちな薄っぺらな内容ではありません!)、図や絵が豊富に掲載されており学習用としての利用価値も高いこと!ゆえに5つ星!!
平和憲法を持つ国が、日本の他に二つもあることを初めて知りました。
日本だけのものだと思っていたので驚きました。
パナマに軍隊がない理由は日本の憲法九条ができた理由と似ている、という著者の視点は鋭いです。
著者の娘さんとの対話形式なのも、非常に分かりやすく勉強になりました。
読み進めていくうち、日本は世界の一員なのだと納得させられます。
こういうバランスのとれた見方は、世界を考える時にとても参考になります。
なぜこんなにも素晴らしい本なのに、誰もレビューを書いていないのか不思議なくらい。
運河を掘るお話、学者になりたいという夢を持つ少年のお話・・・・
世界中の素晴らしい人の話が詰まった、素晴らしい短編集です。とても読みやすい。でも、ちょっと大人だと簡単すぎて読みにくいかもしれない。だからこそ、若いうちに読んで欲しい。若いうちに読んで、夢を見つけて欲しい。この本を読めば、きっと夢が見つかるはず。
小学校高学年なら、背伸びをして読んでみよう。
中学生、ぜひ読もう。
高校生、まだ遅くない。勉強の大事さに気付くかもしれない。
そして大人、良い本は良い本なのです。何か思うことが見つかるでしょう。
万人にお薦めできる1冊です。
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